Shioriさん (4) 看護師としてOPT開始しました !! アメリカの看護大学を卒業して
2020年6月20日掲載
Shioriさんの前回の体験談はこちら。
2018年6月末に渡米してから、あっという間にここまできてしまいました。渡米後の語学学校にいた頃は、目に入ってくるもの全てが新鮮で毎日ワクワクしていました。看護大学へ編入してからも楽しいことももちろんありましたが、振り返ってみると大変なこと、辛いことも沢山経験したように思います。今回は、実習の様子、医療英会話受講、OPT申請についてお話させて頂こうと思います。
看護学校の実習について
実習では、リーダーシップと公衆衛生学の2つの実習がありました。実習先までの距離をとても心配していたのですが、ほとんどの実習はバスで問題なく行くことが出来ます。中にはとても遠い場所もありますが、その場合は近くに住んでいる学生とUberを使って移動しました。
リーダーシップの実習では、日本の実習のように何人もの学生で一つの施設に行くのではなく、1人もしくは少人数のグループで実施され、実習先も様々でした。普段からボランティア又は仕事を行っている場合、学校の承認があれば各々の医療施設で実習をさせてもらうことが出来ます。それ以外の生徒は学校からの指定の元で実習先が決定します。私も学校からして頂いた日系のクリニックで実習をしました。日本の実習では、ケアの実践、患者さんのアセスメントが主な実習目的ですが、この実習はリーダーシップを培うことを目的とするため、実習指導者(皆さん修士号以上の学位があります)につきどのようにスタッフをマネジメントしていけば良いのか、在庫管理や予算管理についてなどを学びます。私の指導者はナースプラクティショナーの方で、その方の知識量・看護師としてのスキルを目の当たりにし、アメリカで目指すべき看護師像がすこし見えた気がしました。また、実際にアメリカのクリニックの雰囲気や、患者さんとの接し方を間近に見ることが出来とても良い経験になりました。
公衆衛生学の実習では、リーダーシップの実習とは異なりクラス全体でまとまって実習先に行くことが多かったです。実習先は水処理場、ホームレスのシェルター、コミュニティのヘルスフェアなどです。この実習では普通に生活していたら訪れる機会のないような場所に行くことが出来、社会科見学のようでとても興味深かったです。実習に行く前は日本の看護実習を想像しとても憂鬱でしたが、実際に実習に行くの、関わった方々はとても親切で、多くのことを学ぶことが出来ました。
医療英会話受講について
私は渡米後にESLと並行して3か月間医療英語のクラスをすでに受けていました。しかし、卒業間近になっても思うように英語が伸びておらずこのままではアメリカで通用しないと思い、星さんにお勧めして頂いた医療英会話のクラスを受講することにしました。渡米後の医療英語のクラスは医療英語を覚えることに重点が置かれていたように感じましたが、今回の医療英会話のクラスは英会話や発音矯正が主な内容でした。看護学校に通うことでリーディング・リスニング・ライティングは渡米してからある程度伸ばすことが出来たと思うのですが、スピーキングだけはいつまでたっても出来るようにならず悩んでいました。そのため、今回医療英会話を受講できたことはとても良かったと思います。
授業内容は、2-3ページの医療について書かれた記事を音読し、その直後に書かれていた内容について、記事を見ずに教室の前で発表するというものでした。音読では先生が生徒の発音のおかしな点を指摘して下さり、より正確な発音が出来るようになりました。また、記事の要約・発表では、頭の中で日本語を考える間もなく英語を話さなくてはならなかったので、とても良いアウトプットの練習になったと思います。その他にも、授業の中で就職時の面接対策も行いました。自分の長所・欠点を今までの仕事の経験から例を挙げて説明をし、先生からフィードバックをもらいました。先生がとにかく強調していたのは、アメリカの面接ではとにかく自分に何が出来るか・どのような能力があるかを最大限にアピールするのが重要だということです。日本だと控え目に言うことが美徳という風潮がありますが、アメリカで控え目にアピールをすることはその人に能力がないとみなされてしまうそうです。面接対策について看護学校では学ぶ機会がなかったのでとても参考になりました。看護学校の授業を受けつつ医療英語を受講するのは忙しくて大変でしたが、ネイティブスピーカーと英語を話す貴重な機会になったので受講して良かったです。
OPT申請について
OPTの申請については私が不安に思っていたことの一つですが、看護学校が協力してくれたのでスムーズに申請をすることが出来ました。最後のタームが始まると、学校の担当者から申請に必要な書類の一覧が送られてきてそれに沿って書類の準備をしました。OPT申請に関して1つ困ったことは、語学学校の時のI-20を破棄してしまっていたことです。学校からOPT申請時に過去に発行されたすべてのI-20を提出するように言われたため、語学学校からI-20のコピーを取り寄せなくてはなりませんでした。これから留学する方や、OPT申請を考えている方は古いI-20も大切に保管しておいた方が良いかと思います。
必要な書類が揃ったら学校の担当者と面談の予約を取って、書類の確認をしてもらいました。学校のスタッフの方がとても親切で記入漏れがないか、またパスポート番号など重要な箇所が間違っていないか一つ一つ丁寧に確認してくれました。スタッフの方の助けもあり無事にOPT申請し、現在は EAD カードも SSN も待っている状態です。
私は、毎回ターム終了ごとに星さんへカウンセリングをお願いし、看護学校在学中も本当にお世話になりました。看護留学プログラムに申し込む前は本当に大丈夫なのかと心配なことばかりでしたが、星さんのサポートのおかげで大きなトラブルもなく看護学校を卒業することが出来ました。星さんは留学のアドバイスをして下さるだけでなく、時には学校や私生活での愚痴を聞いて下さり、また、落ち込んでいる時には温かく励まして下さいました。星さんのおかげでここまでどうにか頑張って来ることが出来、感謝してもしきれません。
本当にありがとうございます。今後のことについても相談に乗って頂くと思いますが、引き続きどうぞよろしくお願いします。