N.A.さん (4)  アメリカ看護大学卒業、OPTと共に看護師永住権申請開始!

N.A.さん (4) アメリカ看護大学卒業、OPTと共に看護師永住権申請開始!

2020年3月15日掲載

前回のN.A.さんの体験談はこちら

現在最終タームの最中です。4ターム目から実習クラスが入り、それぞれのドクターズオフィスや病院でリーダーシップ業務について学んでいます。日本ではリーダーシップに特化した実習は無かったため、アメリカの看護師(RN)が施設マネージメントやスタッフ教育に携わっている様子を見ることができ、とても新鮮でした。講義では、あまり日本でなじみのなかったクラスが多く、情報や予算に関するクラスで、戸惑いや理解に難しい場面がたくさんあり、私にとってはとてもチャレンジなタームだったような気がします。日本の看護師は病院経営に大きくかかわりません。(日本で小規模のクリニックに勤める看護師に関しては分かりかねますが、、、)日本の看護師で経営や病院運営を意識する場面といったら物品管理や物資節約くらいで、予算を組んだり、スッタフの給与を担当スタッフが気に掛けたりすることはありませんでした。医療施設として、経営維持がとても大きな目標の一つとなってきます。おそらく日本もこの点はどこも変わらないと思います。ただ、私にその経験がないため、予算をたてたり、たてられている予算を分析したりすることがとても難しく、他のクラスと異なった難しさ感じました。

私生活では、アメリカ看護様のサポートを受けられている方から(すでにその施設でインターンをされている方)、この産婦人科クリニックの紹介をいただきました。はじめは看護科の講義と実習と同時期で休みが全くなくなる状況だったため、受けるか否か悩みましたが、、、。

何事も経験が必要で、チャンスは何度もめぐって来ないと思い、引き受けることにしました。実際の場では患者さんのトリアージ、採血、検査・処置介助、その他雑務を行っています。医師からの検査オーダーを間違えないように入力、オーダーするのがまだ慣れない部分もあり、不安な時には医師や他のスタッフに確認して行っています。産婦人科のプライマリケアの経験がないため、慣れない処置や検査の介助・準備はすごく戸惑いがありますし、文化の違いで時間通りに進まない、依頼した仕事が終わっていない、など日本とは異なる部分が多く、対処がわからないことも多々あります。しかし、そんなことで悩んでいると仕事が進まないので、受け流せることは受け流し、分からないことは割り込んででも確認し、相手の感情に左右されず臨機応変に対応しなくてはいけないということを学びました。今後、おそらくこの経験は大きく役立つと思っています。

 「とっさに出てこない」「100%聞き取れない」

英語で情けないと感じることが多々あり、役に立つまでにはまだ時間がかかりそうです。やはり、日本にいる時から英語を入れとけばよかったと思います。

今後渡米される看護留学生の皆さんは、アメリカ看護様が提供している「英会話オンラインクラス」を受講すると良いと思います。私も卒業を迎え英会話オンラインクラスや医療英会話特訓クラスを受講しています。「アメリカに来たら誰でも話せる」ということはありません。普段から、使える英語を習得しておくべきだと実感しました。

日本と異なる医療保険制度や検査オーダー、国民性の出ている患者層で「なるほどなぁ」と新人看護師に戻ったような感情を受けています。予約時間に来ない、医師の検査オーダーや費用に関して強く抗議することがある、院内にペットを連れてくる、など…。新人時代は分からないことが多く、すべてにおいて自信がなく、不安を持ちながら仕事をするということがほとんどでした。今はそれに近い感情です。ただ、日本で看護師1年目として働いていた時には、学生から社会人になったため、現実のギャップや”働く”こと自体の意味も曖昧でしたが、その点は日本での1年目より、自覚はある方だと思います。

その一方で情けないと思うことも・・・患者の訴えが半分以上理解できないときや、医師が急に全く違う話題で苛立っているときに、前もって対処ができない時です。日本だと医師の気分が不安定な時には、その医師に合わせて、仕事がしやすいように指示される前に行動し、患者さんのためにスムーズに仕事が進むように行動することも看護師の仕事の一つだと思っていました。(もちろんあくまでも患者の安全と安楽第一のためです。) 英語が弊害となり、それが全く追いつかないこともあります。日本でできていたことができないと情けないなと感じます。

インターンを始めてからは日常使用する言葉、産婦人科の専門用語を集中して勉強しています。日本の看護師をしていた時の経験や知識が役に立つときもあり、もともと臨床で働くことが好きだった私にとって、”働く楽しさ”もわずかながらに、感じることができます。患者さんが望む行動を予測してできた時、苦痛を最小限にできたとき、そして患者さんから感謝の気持ちを伝えられたときに、看護師の仕事にやりがいを感じます。おそらくこれは場所が変わっても、私にとっては不変的なことだと思います。それが再確認できた貴重な経験で、看護師としての職であることに変わりがないことに私自身安心しました。また、患者さんと部屋に残されて仕事(採血や検査)を任される時には不安もありますが、信頼されているという実感もわきます。

学校生活でのジレンマで少し疲れてきていたため(以前の体験談でお話したこと)、この経験は私にとって気分転換ができたのかもしれません。

 学校、実習、インターンでターム期間中の私生活を楽しむ余裕がなかったのですが、昨年満喫できなかった伝統的なイベントは友人とパーティをしたり買い物をしたりと、アメリカの文化を経験しています。日本だとクリスマスや大きなイベントは友人や職場の人と過ごしていました。もちろん家族と過ごすこともありましたが、アメリカの方が家族を中心とすることが多い気がします。今年は家族同士の友人や親せきが一つの家に集まり、買い物をして、各自の食事を持ち寄り、プレゼント交換をして、夜中までボードゲームをするという伝統的なクリスマスを経験しました。卒業を迎えるという事で嬉しい気持ちでいっぱいですが、実際に看護業務で使える語学力ではなく焦りもあります。1月からは発音に特化したアメリカ看護様が提供している医療英語のクラスを受けていますが英会話力の重要性をインターンで学んだからです。話せない=わかっていない人、何もできない人、として見なされ現場での不要な看護師になってしまいます。実際に感じました。

現在、Final term 中ですが、Practical class の課題(特にグループワーク)が多く、毎日少しずつ進めている状況です。グループ内メンバーの課題の進め方や、求めている完成度が個々で異なるため、自分のペースで進めていて申し訳ないと思う気持ち(私はなるべく早く進めて後に余裕を持ちたいのです)と、もう少し個々で努力するべきと思う気持ちと、複雑ではありますが、残りの数週間は「最後のターム」と言い聞かせて乗り切ろうと思います。

卒業を迎えるこの時期に、看護大学のクラスメイトがそれぞれの進路を検討しています。私は、OPT、ライセンスエンドースメントの手続きは、アメリカ看護様に依頼する事に決めました。自力で行い、途中で何かミスをしたときに取り返しがつかないことになると限られた時間で完全に免許移行することが難しくなると思います。OPTに関してはスクールアドバイザーに相談しているところです。そして永住権とやるべきことは山積みです。

実は、永住権スポンサーを探す前に知り合いの看護師のコネクションで…と思いました。しかし、確実に GC サポートを最後までしてくれる保証がなく、OPT終了後には帰国を余儀なくされる可能性がありました。(英語力とアメリカでの実務経験のなさから…)。

また、実際にアメリカ看護様に永住権サポートを依頼する前に、他社にいくつか質問したことがあります。

  • 費用 

  • 永住権の取得状況 

  • スポンサーの施設 

  • NCLEX 申請方法

  • 免許移行方法 

  • 必要書類

しかし、一つとして確実性のある返答はありませんでした。~だと思います、~できるんではないでしょうか、~可能性はありますよ、おそらく~ など…。曖昧な部分を詳細に確認しても実際に成功した例は何も言及しませんでした。また、他社が紹介するスポンサーは大きな有名病院ばかり紹介され、「行きたい科は自由です。ICU経験があればどこでも行けますよ」と伝えられました。この回答を聞いて、正直信用できる部分はなにもありませんでした。周囲の日本人看護師の中には各自の事情により私と異なる意見を持っている方もおられます。また、その様々な他社を通して他州で永住権申請をしている方もおられるようです。(直接話を伺っているわけではないため、詳しくは存じ上げません)私とは異なる事情・意見なんだと思って聞いているため、そこに関しては特に何も感じません。

一つ言えることは、誰を信用するかは自分で決めています

今行っている作業はシラバスとトランスクリプトを照らし合わせて教科、単位の確認、Visa に必要な書類集め、翻訳です。一つ一つ星さんの助言を頼りに進んでいこうと思います。既に言及しましたが、他社へ相談した経験から一貫した確実な情報をタイムリーに提供してくださったことが一つの理由です。一生のことなので当たり前ですが、決して費用は安くはありません。同額近くの費用と時間をかけて依頼を決心するにあたって、一つでも不確実な情報があると誰しも躊躇すると思います。(確実だと思っても、決心するまでに時間がかかりました。)質問するたびに確実に返答があり、実績もある星さんだから依頼を決めました。

実際に渡米前から進めてきた「NCLEX 申請」でも私の場合はスムーズに進み渡航後すぐに NCLEX 受験と合格を手にしました。

それは星さん、リカさん、アメリカ看護さんの助言を逐一確認し実行してきたからです。その経験から、間違いないと実感しています。卒業を迎え、正直、不安もありますが学校から出られるという嬉しさが大きく、それを考えながら毎日課題をしています。アメリカ看護師として活躍している先輩方に私も続ていけるように、頑張っていきます。

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