Shioriさん (3) 看護学校の授業、宿題、テスト・ペーパー、学校の友人関係

Shioriさん (3) 看護学校の授業、宿題、テスト・ペーパー、学校の友人関係

2019年11月1日更新

《SHIORI.S プロフィール》
短期大学を卒業後、総合病院の混合外科病棟に4年間勤務。その後大学病院に就職し、手術室に配属となる。一度退職し、語学力向上を目的に長野県白馬村(冬の白馬村はウィンタースポーツをするために10万人もの外国人観光客が殺到し、海外のようになります)でイギリス人オーナーの宿泊施設とカフェで半年間働く。

アメリカの看護科編集までの体験談はこちら

1) 授業について

この9月で看護学校入学から9カ月が経ち、ようやく3ターム目を終えました。今振り返ると一番初めのタームが一番楽だったように思います。というのも、入学した直後のタームは取れる授業が4個しかなく、その内1つがオンラインの講義だったのです。また比較的宿題が少ない科目が多かったのも理由の一つです。2ターム目、3ターム目は本当に大変でした。私は取れる科目を全部取ろうと思い、2、3ターム目は5個ずつクラスをとっていました。勉強はもちろん大変ですが、それぞれの科目のスケジュールを把握し、テストや提出物を期限内に確実に行わなければいけないので、スケジュール管理も大変です。アメリカでは日本とは違い、しっかりとクラスの予定や提出物の期限・内容を先生が教えてくれる分けではありません。(私は1つの学校しか経験していないのでこれがアメリカのスタンダードなのかは分かりません...。)先生が教えてくれなかったからと言って宿題課題がなくなるわけではないので、疑問に思った時にはいろいろ考える前にすぐに先生に直接確認するようにしてきました。クラスメイトが授業の変更についてなど教えてくれる時もありますが、相手に悪気はなくても間違って情報が伝わってくる可能性もあります。自身で確認するのが安心です。

英語についてですが、初めは授業のスピードに理解が追い付かない場面も多々ありました。しかし、それで気を落とすのではなく、分からないところは先生に質問するように心がけました。最初のタームでは先生に質問ばかりしており、"質問ばかりして本当にごめんなさい..."と謝ったことがあります。しかし、先生からの返答は、"質問してくれないと、教える側は生徒が全て理解できていると判断してしまうから、分からないことは積極的に質問してもらった方が嬉しい!どんどん聞いて!"というようなものでした。これは一人の先生に限らず、どの先生にも共通することです。私がとった授業の先生で、質問に対して嫌な顔をする人は一人もいませんでした。どの先生も教えることがとても好きなように見えます。また、授業中に発言したり、先生に質問することは英語を練習する良い機会になっています。

授業ですが、中には実際に今まで看護師として経験し既に知っている部分もあります。その一方、アメリカの看護の歴史や、現代の医療問題、統計など全く未知の分野の授業もあります。ほとんどの先生がそれぞれの担当分野に精通しているように思います。また、看護学を教えている先生は、実際に臨床でも働いた経験をもっており、授業中にアメリカの医療現場の様子を伝えて下さることもあり、とても興味深いです。

2) 宿題について

宿題の量は教科によりけりです。宿題が少ない授業では、授業前に教科書を読んでいくだけです。その一方、宿題の多い教科は毎週に何かしらの提出物があります。宿題を期限内に提出していくのは大変ではありますが、気が狂いそうなほど大変かと言われるとそうではありません。課題も先生がしっかりとサポートしてくれます。宿題のやり方で不明瞭なことや、疑問があれば昼夜問わず、先生がメールで対応してくれます。学校には英語をサポートしてくれるLibrarianの方がいて、自分なりに課題を完成させたら、まずLibrarianの方にメールで送り、スペルミス・グラマーのチェックをしてもらいます。フィードバックを基に、課題を修正し、その後担当教員に提出をします。そうすることで、英語のミスによる減点を防ぐことが出来ます。Librarianの方にはいつもお世話になってばかりです。

3) テスト・ペーパーについて

ほとんど全ての教科が期末にペーパー(論文)提出が求められるので、準備にとても時間後かかります。まず参考文献をデーターベースから探して目を通します。その後、参考文献から必要な部分を抜粋し、実際にまとめの作業に入っていきます。学校ではAPAフォーマットという形式で書くように指示があり、それに慣れるまでが大変でした。入学当初は新しいことばかりで困惑しましたが、ペーパーについても分からないことは先生に質問をし、沢山アドバイスをもらったのでなんとか今まで乗り越えてくることが出来ました。

テストは、ほとんどのクラスで中間テスト、期末テストに加えクイズが2回あります。1つのタームが期末テストを入れて11週間なので、1科目につき2-3週間に一度試験があります。テストは大変ですが、先生が範囲を教えてくれるのでそれを基に対策をしています。

4) 学校での友人関係について

クラスメイトには本当にいろいろな人がいます。最近気をつけなければならないと思ったのは、急に話しかけてくる人がいる時です。最初はただお話をしたいだけなのかと思っていたのですが、最終的には宿題を見せてくれないかと聞かれました。これは私が受けた印象ですが、そういう人は自分ではあまり努力をせず、人の宿題を参考にし、楽をしようとしているように見えてしまいます。そういう人からいろいろ質問されると、何か損をしているような気持になり、精神的に疲れてしまったのが学校生活でのマイナスの体験です。その反面、沢山のクラスメイトが自国で看護師をしていた経験があるので、看護学の授業などは一緒に勉強をしていてとても心強く感じます。人間関係で疲れてしまうこともありますが、数人の信頼できる友人にいつも助けられています。

学校生活を通して大変なことも沢山ありますが、努力したことはいつか自分のためになると思い頑張っています。

友達の家のパーティにおじゃましました。

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