Yさん (5) NCLEXに合格するまで!
2024年12月1日掲載
Yさんの前回の体験談はこちら。
日本の看護国家試験とNCLEXについて私が感じたことを含め、私のNCLEX合格までの体験談を書きます。これから勉強をする皆さんへお役に立てばと思います。
NCLEXの勉強をし始めた頃は、分からない単語が多すぎて問題を理解するのに時間がかかり、1問解いて復習するのに1時間くらいかかっていました。焼け石に水とはこのことだと思いながら勉強する日々が続きました。
個人的には、分野毎に絞って勉強していくと専門用語が定着してくるので効果的でした。しかし、他の分野の勉強に移って、ある程度の期間が空くとせっかく覚えていたものも忘れてしまいます。そのため、ある分野の問題を集中して解いて、単語や知識を定着させる期間と各分野をローテーションする期間のバランスを上手にとることが必要だと感じました。
NCLEXで出題される問題の範囲は概ね日本の国家試験と同様です。しかし、社会制度や記録の方法、意思決定支援、多文化を尊重する内容など、日本とは異なる点があるため新たに勉強する必要がありました。日本で看護師をしている時に勉強したから理解していると思っていたものも、アメリカでは捉え方が異なり、回答に影響するものもありました。勉強している間は、とても合格できるとは思えず途方に暮れていました。
NCLEXは事例問題が多く、実際の試験では臨床判断を求められる問題が多く出題されました。特に看護師として最も優先すべきことは何かと問われる問題が多く出ました。まずはアセスメントをして問題を特定し、その問題に優先順位を設定するプロセスはアメリカも日本も変わりません。そのため、これらの問題を解くのに、今まで臨床で働いてきた経験が非常に役に立ちました。
私が苦労したことは看護大学の授業の課題やテストをこなしながら、NCLEXの勉強をすることです。授業の課題やテストは非常に多く、提出期限もあるため、NCLEXの勉強時間を意識して確保しないと授業の課題で一日が終わってしまうことになります。課題を早く終わらせたいという気持ちになるのですが、(課題はタームが終わるまで出続けるので)切り替え、そしてNCLEXの勉強時間を作ることが非常に大事です。
現在、看護大学は半ばを過ぎて授業の内容も専門分野に関する内容が多くなりました。NCLEXの勉強で得られた知識があるため、何とか授業を理解することが出来ています。次からは病院実習も始まるため、より早く内容を理解できるように授業の予習・復習を引き続き行っていきたいと思います。
私の1週間のスケジュールです