Yさん (4) 米国看護大学のターム3を終了して
2024年7月15日掲載
看護大学に入って、3ターム目が終わりました。やはり、大学の授業とNCLEXの勉強の両立が非常に大変でした。授業の内容も看護の専門性に関する内容が増えて、興味深いと思う一方で、難易度が高い授業についていくのに必死でした。今回のタームには、アメリカの看護界が対峙している様々な問題やそれに関する制度、パンデミック以降、急速に発展し続けている情報看護学について学ぶ機会がありました。授業では、グループワークや個人の意見を発表する機会が多く、他の学生の意見を聞くことが出来ました。自分の意見を率先して発表する人も多く、自身の経験や例などを挙げて上手に話をする姿勢が印象的で、日本の学生とは異なる点だと感じました。倫理的な問題や正しい答えのない問いを議論し合うために、自分の意見をまとめるのは非常に難しかったです。しかし、私の日本での看護師経験を話した際に、他の学生から賛同や共感を得られた時には非常に嬉しく思いました。また、他の学生と協働してプレゼンテーションを行う機会もありました。他の学生とは文化も考え方も違うため、戸惑うことが多かったです。一つのプレゼンテーションを一緒に作るため、相手の考えを理解しながらも自分の考えや意見を伝えなければなりません。大変ではありましたが、他の文化を持つ人たちとのコミュニケーションについて学ぶ貴重な経験になりました。
今回、学びの多いタームでしたが、精神的に辛いことも多かったです。そのような中、私を支えてくれたのは語学学校の時に出会った友人や先生でした。勉強ばかりしている私を心配して、遊びに連れ出してくれたり、会話力の乏しい私に個人的に英語を教えてくれたりしました。不思議と私が行き詰っている時に連絡が来るため、人とのつながりの有難さを感じました。
また、私はこっちに来てすぐの頃からボランティアで、高齢者の方をケアする機会を得ることができました。約一年、この活動を続けているので、一緒にケアをする人たちとのつながりは非常に強くなり、今ではお互い信頼し合っているのを感じます。高齢者の方々も私の存在を覚えてくれたりするので、ボランティアをしている時間が私にとって癒しの時間になっています。大学とは違うコミュニティの人たちとの関わりも非常に重要だと感じました。
今後の大学の授業では、より英語によるコミュニケーション力が求められるため、会話力を上げなければなりません。近所の図書館では、無料で英語を教えてくれるクラスやヨガを学べるクラスなどがあります。授業スケジュールと被ってしまい、この3ヶ月は参加ができていなかったのですが、再度参加をしていこうと思います。その中で違うコミュニティとの交流を広げて、英語力を鍛えていきたいと考えています。
看護大学受講とNCLEX受験教材です