Yoshimiさん(2) 日米勤務で体験した日本とアメリカの看護師の違い 

Yoshimiさん(2) 日米勤務で体験した日本とアメリカの看護師の違い 

2021年1月6日

Yoshimiさん プロフィール》

愛知県出身。日本で看護師として勤務していたが、アメリカでの病院見学を機に留学を決意。看護学校で学んだ後、LVNとしてアメリカの病院で経験を積み、2017年にRNの資格を取得した。

Yoshimiさんの米国看護留学・就職体験談はこちら

日本とアメリカの看護師を比べてみて

私はアメリカへ来て10年が経とうとしています。日本でもアメリカでも看護師、ナース(RN)として、同じ職業で働く機会が得られた経験はとても貴重だと思っています。

今日は、日本の看護師とアメリカのナースを比べてみて、私なりに書いてみます!

これからアメリカで看護師を目指す皆さんの参考になればと思います。

私は、日本では、急性期の病院に勤務していました。ベテランの看護師先輩や准看護師たちから手取り足取り、「看護とは何か?」と一から教えて頂きました。また、看護学生時代に短期でUCLA医療研修として参加したことがきっかけとなり、私のアメリカ看護留学への意識が高まりました。

日本とアメリカで看護師・ナースとして働いて思うこと

現在、アメリカで正看護師としてフルタイムで働いています。アメリカで働くナース達は、自分のライフスタイルに合わせて、仕事を選んでいると思います。

夜勤だけしたい、逆に夜勤だけはしたくない日勤のみの勤務、長期で旅行に行きたいからパートタイムで自分の時間が空いている時にだけ勤務する。

病院、企業、ナーシングホームなど様々な場所や形態で働くことができます。また、殆どの正看護師、准看護師たちは、上級資格を取得したいため、学校の授業と仕事を両立する看護師が非常に多いです。日本で看護師をしていた私ですが、今では、仕事に合わせて私生活の予定を決めていたあの頃が嘘のようです。

勤務形態や条件

日本とアメリカの勤務形態や条件の違いを考えていますが、今となっては10年前の当時の状況なので、今の日本とでは違っているかもしれませんが、、、

日本で仕事をしていた時は、3交代、2交代(変則交代制)の形で、毎月スケジュールが組まれていました。

アメリカで就職活動を開始した頃は、「どの時間帯で仕事ができるか?」「希望する時間帯は?」 と、聞かれたことや、希望する時間帯のシフトの空きをみて応募するのが当たり前になっていること、就職してからも、その時々のライフスタイルに合わせて、病院側もフレキシブルに対応してくれるのは、働く側からしても、魅力的ですし、日本のスタイルと比べて、大きな違いを感じました。

アメリカ看護師の休日取得

私の病院でも、基本的に看護技術の確認のための勉強会があります。しかし、これは、会社から指定される拘束時間に関しては、時間給が支払われます。休日を返上して勉強会を行うことはありません。また、ミーテイングは勤務時間内に行われ、感染管理やリスクマネジメントなど、病棟内の役職として割り当てられた仕事内容も、専属の職員に仕事が割り当てられているので、契約内容以外の仕事はやらない休みの日は一切仕事しないと徹底しています。

今の職場も特に先輩後輩という感覚はなく、看護師としてみんな同等であり、気にすることなく長期休暇を取ることができます。

気になるアメリカ看護師のお給料

アメリカではボーナスというシステムがありません。国や地域などによって生活費用も異なるので、単純に時給で比較することは難しいです。DOE(Depends on experience)という言葉ではっきりとした幅がなく、一人一人異なる額で各看護仕事に病院と契約します。経験を積んでいくことやスキルアップが評価され、特別なスキルや資格を持っている優遇され給料が上がっていく点は、とても充実していると思います。

ただ、突然の休みを取ろうとする看護師も多いのが現状です。最近は、夜中に電話が来ても寝たいので電話の音を消していることもあります。このような要因による急な勤務、各種病気、感染症などの危険に常にさらされているし、緊急時や手術時など緊迫した状況で働く、また、また私の場合、自分より体重の重い患者さんのケアなど、かなりの肉体労働でもあることを考えたりすると、最近は、お給料は仕事相応、場所によっては少ないのではないか、と思う事があります。

アメリカで学生生活を送り、アメリカで看護師になった今、思うこと ~日本勤務経験者の強み

自分がどうしたいのか、どの分野の看護に関わっていきたいか、管理職になりたいのか、または患者さんの近くで実際に看護を提供していきたいのか、自分の私生活の状況と仕事の状況を見極め、今いる場所が自分にとってベストなのか?と自分にとって軸となるものを持つことは大切だと思っています。

日本でもアメリカでも看護師免許は国や州に認められた資格です。それだけについてまわってくる責任も大変なものがあります。それを常に忘れず、精一杯の看護を患者さんに提供したいと思っています。

アメリカで看護師をしてきて思うことは、日本で経験した事や先輩方から指導してもらったことがとても貴重なとこで、自分の看護師としての自信につながっていると気づくことができました。

働き方に関しては、自分のライフスタイルに合わせた勤務体制や価値観でやりたい仕事を選ぶことができ自分の時間をとれるようになりとても充実しています。日本でもRNのライセンスがあるという条件は同じでも、職場では、人種、年齢、経歴も様々なので、同じ職場で看護を提供していても、働く姿勢や考え方が多様なので、悩んだり葛藤したりすることもありますが、看護と人生経験豊富な上司や同僚と話をアドバイスをもらうこともあります。日々いろいろな患者さんとその家族と関わるなかで、勉強と経験をさせてもらっていますが、これからも私らしい看護を提供していきたいと思います。

これから看護師を目指す方へ ~「アメリカ看護」と出会って

星さんにはアメリカに到着したその日からお世話になり、10年を振り返ると私がアメリカで看護師になれたのは、星さんとアメリカ看護さんのたくさんのサポートのおかげだと思っています。本当に感謝しています。

現地の学生でも時間のかかる看護師への道を最短で習得できるプログラムがアメリカ看護さんでは確立しています。これは本当に貴重で凄いことだと改めて伝えたいと思いました。また親身に留学相談にのってくれる、的確なアドバイスと自分に合った方法を提案してくれるとても頼もしい存在です。簡単ではない看護留学だけど、確実に看護師の輪は広がっています。これからも看護師を目指す方にどんどんチャンスを広げていってもらいたいなと思います。

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AZUSAさん (3) アメリカ看護師を目指すということ。

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Kojiさん (2) アメリカで看護師になる夢を叶えたい !! ロサンゼルス現地に来て感じたこと 

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