K. T. さん 永住権取得まで

K. T. さん 永住権取得まで

2021年7月1日掲載

永住権申請開始 2015年9月

永住権取得 2016年8月

プロフィール

高校卒業後、留学のため渡米。 ロサンゼルスの語学学校を経て、コミュニティーカレッジに入学しChild Developmentを専攻。 卒業後はOPTを利用して幼稚園で勤務。 その後日本に帰国し、介護の仕事に4年間従事する。 2011年、看護師を目指し、二度目の留学を決意。 看護学校卒業後、介護施設で勤務。現在、子育てのためオンコールのみ対応中。

Q. 看護学校在学中・後は、どんな仕事に就いていましたか?
卒業前の学期中に、星さんからアーバイン市の自宅で介護をして欲しい方がいるというお話しを頂きました。この紹介が、その後の私の人生を大きく変化させるきっかけになるとは、そのときは予想もしていませんでした。「卒業後は、アメリカでの医療経験が重要!」。これはいつも星さんが言っていた言葉です。 

しばらく自宅介護をした後、その方がボーディングケア(医師の指示の下、看護師や看護師補助ら医療従事者が、24時間体制で患者に対応する施設)に移ることになりました。たまたま私のシフト中に引っ越しがあり、ケアギバーさんに引き継ぎとトレーニングをする日が続きました。その後もう患者さんに定期的に会うことはなくなるのかと思っていたら、ボーディングケアのオーナーから「良かったらアドミニストレーターとして、私の所で働きませんか?」と仕事の誘いを頂きました。アドミニストレーターとして働くためには、アドミニストレーター・ライセンスクラスを取る必要がありましたが、無事試験にパスしてライセンスをもらうことができました。

Q. 永住権を取得した経緯を教えてください。
その後ボーディングケアのオーナーから「グリーンカードのスポンサーになれるけど、どうする?」と急に言われ、早速このありがたいお話しを受け、すぐに弁護士に相談し、グリーンカード申請のプロセスを開始しました。しかし、その後結婚することになったので、結果的に婚姻による永住権取得となりました。現在星さんが提供している「アメリカ看護留学永住権サポート」があれば、本当に安心なので正直うらやましいです。私の場合、婚姻による永住権取得は、弁護士を通さず申請のプロセスが詳しく書いてある本を読んで手続きしました。
その後、人の紹介で介護施設(Skilled Nursing Facility) に就職が決まったので、学校を卒業してから就活をほとんどすることなく、すぐに施設の面接を受けて採用され働き始めました。

Q. 介護施設での仕事の様子を教えてください。

施設ではとても忙しく、申し送り後に「もう次のシフトの人が来た!」と驚くほど時間が過ぎるのがとても早かったです。仕事に慣れようと必死だったので、帰宅して夕食を作る元気もありませんでした。患者さんにもよりますが、介護やリハビリには、医師、ナースプラクティショナー、理学療法士、作業療法士など、多くの医療従事者がかかわっていてびっくりしました。たくさんいる患者さんの顔が認識できず、「さっきお話ししたような気がするな」と錯覚を起こしそうなほど忙しい日々でした。また、患者さんと話をする前は事前にカルテを確認し、しっかり情報を把握してから対応するようにしていました。

施設では、短期間滞在の方がほとんどだったので入れ替わりが激しく、一人一人の患者さんと寄り添う時間が限られていたにもかかわらず、退院の際は「ありがとう。笑顔を忘れないでね」と言って頂けたのはうれしかったです。 

たくさんの医師がいましたが、皆患者さんの状況や状態を説明すると、的確で素早い対応をしてくれるのでさすがだと思いました。しかも看護師の仕事がうまくいくように気を配ってくれていました。ある日、精神的・病状的に安定させるのがとても難しい患者さんが、私がほかの患者に手を取られている間に暴力的になってしまったことがありました。そこで医師の診察が始まったのですが、医師になぜ何も対応できていなのかと怒られました。その医師がいうことはもっともで、全体を見て上手に優先順位をつけることが看護師としての基本なのにそれができていなかったのです。以後、反省し2度目は無いと思って働いていました。そのうち、その医師の顔をしばらく見ないなと思っていたら退職されるということでした。最後に「厳しくしたこともあったが、いつもあなたが頑張っている姿を見ていました。一緒に働いてくれてありがとう」と連絡を頂きました。予想外の連絡で驚きましたが、私なりの努力を見てくれていたことにとても感謝しています。 

また、CNAや同僚のLVN、そしてリーダーのRNにもたくさんサポートしてもらい感謝の気持ちで一杯です。施設では日々新しいことを学ぶことができ、私を成長させてくれたと思います。

Q. 現在の状況について教えてください。
介護施設で1年ほど働き、その後、不妊治療に専念するために退職しました。今18カ月の娘の子育てをしているので、非常時などで呼ばれたときだけに働く“オンコール”として待機しています。子育てが落ち着いたら、またフルタイムで働けるように最新の医療情報記事などを読むなど、今できる範囲で努力しています。

また、私はスピリチュアルなことが好きなので、今、占いやオーラ診断、言葉が話せなくなった患者さんや亡くなった方のご家族に伝えたいことを伝える、霊気を使って見えないところから元気がでるようなこともしています。患者さんが我慢していることはないか、心細いだけなのかなどが分かるので、これは施設で働いていた時もとても役に立ちました。 

星宣子から

Kさんと初めてお話したのは、KさんがOPTを終了し日本に完全帰国していた時でした。すでに5年間の学生ビザを発給された後の再渡米となるため、再度ビザを取得する際の学校選びから再渡航の面接リハーサルなどを、慎重に進めていった覚えがあります。あの頃の私は、主に在米中の看護大学入学と就職サポートをしていたので、再渡航というケースを扱ったことは数件しかなく、各所に直接アポを取り、また弁護士事務所にも、英語でのやり取りでまして電話だと微妙なニュアンスを聞き取れないと嫌なので数えきれないほど通いました。

その後Kさんは、アメリカ入国から看護学校卒業、そして念願のアメリカで看護師として働くことができる永住権も取得することができました。渡米してからも生活に慣れるまでもとても苦労しましたね。ある夜、Kさんから「セブンイレブンの駐車場にいるけど怖い」と電話をもらったことも今では懐かしく思います。実はそこはかなり安全な地域だったのですが(笑)。

Kさんの良いところは、常に慎重で、「報告・連絡・相談」を徹底してできること。結婚され子育てで忙しい今も、時折連絡をくれていろいろ報告してくれるのですが、渡米前からサポートしてきたKさんとお付き合いが続いていることをとてもうれしく思っています。

今後も、Kさんのご活躍を陰ながら応援しております!新型コロナウイルス感染が収束したら、ぜに韓国焼肉食べ放題に行きましょう!

現在、コロナ禍の育児に奮闘中。

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