アメリカで看護師になりたい人必読!その選択でホントに大丈夫?(3)「看護留学」 

アメリカで看護師になりたい人必読!その選択でホントに大丈夫?(3)「看護留学」 

2022年7月15日掲載

アメリカで看護師になることを目指していても英語力に不安を抱えている場合、看護大学に進む前に語学学校、またはオペアでしばらくの間アメリカで生活をしてから看護大学に進学したいと話す人が非常に多いです。看護留学をサポートする立場から言えば、看護大学に進学することが最短ですが入学するためには相応の語学力や経済力も必要になってきます。一般的にアメリカで看護師として働くために学ぶには大きく分けて以下のような3つの方法があります。

◉看護大学で学ぶ

通常4年間にわたりBSN (Bachelor of Science in Nursing)を取得します。最も理想的な方法です。しかし入学するための語学力や経済力が必要です。

◉看護専門学校で学ぶ

通常3年間にわたりADN(Associate Degree in Nursing)を取得します。大学に比べると難易度は低いですが語学力が必要です。

◉コミュニティカレッジで学ぶ

看護大学の看護科に入るための単位を取得します。一般的に約2年間ですがもっとかかる場合もあります。卒業後に看護大学BSN(Bachelor of Science in Nursing)に進むためには、単位を取得するだけでなく大学の入学条件(要件)があるので事前に調べておきましょう。

 

弊社にご相談される方の中には、オペア語学留学といった方法を選ぶ人もいますが、結果的に時間やお金がかかってしまったというケースが多々あります。

大学に入学するだけの語学力や経済力がない場合は、上記に挙げた看護専門学校やコミュニティカレッジに入学して学ぶことも可能です。オペアや語学留学とは異なり、卒業するのは決して楽ではありませんが、授業料が安いことや大学で必要な単位を取るために、アメリカ人の学生でも通っている人はたくさんいます。

アメリカで、看護大学や看護専門学校に入学するためには、一般的に英語力証明書や高校の卒業証明書、高校成績証明書、そして、看護大学独自の入試があります。専門学校でも同様に入試が設定されています。また、アメリカ医療関係者の推薦状などが必要です。

大学、専門学校、コミュニティカレッジいずれの場合も入学するには厳しい条件があります。近年は、たとえ現地の学生であっても、大学の看護科編入は難しいです。また、コミュニティカレッジも場合によっては必要な科目をすぐ取れるとは限らず予定していた期間をはるかに超えて卒業するケースも多いです。つまり留学生には非常にハードルの高い状況と言えます。また、入学した後も、下記の体験談のように成績によって再履修や落第を余儀なくされることが多いです。

看護資格「NCLEX」合格を目指す

大学を卒業しても、最終的には日本の看護国家試験にあたる「NCLEX(エヌクレックス)」に合格する必要があります。進学前から国家試験のことなど考えられないかもしれませんが、実はこの書類申請で最も問題が起きやすいので(詳細はページ下の「看護師資格取得に欠かせない『NCLEX』と『医療英語』をご覧ください)、アメリカで看護師になりたいと思ったら学校選びだけでなく、NCLEXについても調べておくことをお勧めします。

看護師としての資格取得や就労、永住は厳しく長い道のりですが、決して不可能ではありません。しかし、語学を学ぶ留学ではなく就労や資格取得を目的とした看護留学の場合、渡航前から将来的なビジョンも含め就労ビザを取得することまで視野に入れておくことが重要です。現地の医療にコネクションの強い専門家と相談しながら進めていくとよいでしょう。

看護留学体験者のケース

弊社がサポートしたケースです。看護留学を検討している人の参考になれば幸いです。

【Hさん】

看護師一家で育った大阪出身のHさん。日本の高校を卒業後に渡米しました。まずコミュニティーカレッジ(2年制看護科)で学び、その後ニューヨーク州のRN-BSN(Registered Nurse/Bachelor of Science in Nursing)プログラムがある大学に入学しました。3年生の時にNCLEXを受験し合格しています。

詳細は体験レポートをご覧ください。

Hさん(左)

【Kさん】
現在、ハワイにある私立の4年制大学でPre-Nursing Majorを専攻しています。同じ大学の看護科に進むために必要な科目(Pre-Request)や一般教養科目を履修しています。 

詳細は体験レポートをご覧ください。

Kさん

看護師資格取得に欠かせない「NCLEX」と「医療英語」

アメリカで看護師になりたい人の最終目標は、アメリカの病院や医療施設で働くこと。つまり就労資格を取得し合法的に看護師として働きたいという人たちがほとんどでしょう。看護留学がオペアや語学留学と大きく異なる点は、資格を取得しなければならないこと。それには、NCLEX受験許可証とNCLEXに合格できるだけの医療英語力が必要になります。

NCLEXは書類内容によっては、永住権スポンサーを見つけることができなくなるほど重要なので、最初から正しい方法で申請しなければなりません(書類不備による問題についてのコラムはこちら:看護留学・就職の落とし穴。留学前の手続きが永住権や就職に大きく影響する!知っておきたい3つの重要なポイント ~速報!NCLEX 3月より一部改定~)。

そして、実際にアメリカで働くにあたり必要不可欠なのは医療英語です。いくら学校を卒業していても同僚や患者とコミュニケーションを取れる日常会話に加え、医療専門用語を学ばないことには、結局のところアメリカで医療従事者として扱われることはないような気がします。日本で看護師として働いた経験があったとしても、やはり英語で専門用語が理解できなければ、現場で実際に働くことは難しいと思います。

どんな留学の方法であれ、看護師を目指すなら「NCLEX」と「医療英語」についてきちんと考えておくことをお勧めします。

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