Megumiさん (8) 日米の看護師 それぞれのメリットとデメリット
2025年12月1日掲載
皆様、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
最近の私は、心身のバランスが少々崩れ、自分を調教するのも困難な状況にあったわけでございまして、目標へ向けての動きが計画通りに進まないのではないかという不安と焦りの中にいました(まだ完全に抜けきってはいませんが)。ですので、本日は改めて、私が2016年の夏に星さんが開催するアメリカ看護留学の説明会へ足を運び、アメリカへの看護留学を決断した日を思い出しながら、「アメリカで看護師として挑戦する」という目標を胸に、2018年に渡米、BSNを取得し、アメリカの看護師免許を取得した私自身の体験を交えながらお話ししたいと思います。
まず最初に、アメリカ看護留学を決断するということは、私にとって、相当な覚悟が必要でした。留学後に変わる自分自身を見たいという期待と、言葉も通じない国で一学生としてやり切れるのかという恐怖が混在する感情の中、私にとって初めて大金を使う機会でもありましたので、当初は貯金の為に夜勤専従での勤務を頑張りました。きっと私の人生で一番努力できた期間だと思います。夜勤で体調も崩しましたが、あの時だからまだ何とかやれたと思います。どうせやるなら、決断は早い方が良い、というのがその時の学びです。迷われているなら、動きましょう。星さんの説明会、個別面談の機会があります。一人では発想が広がりません。そして、一旦決断なされば、アメリカで看護師として働くまでにやることが見えてきます。覚悟を決める度に次の扉が開くわけです。
ただ、すべきことは多いです。英語力だけでなく、NCLEX-RNという 国家試験に合格しなければなりません。そしてビザやVisaScreenの取得など、クリアすべき手続きも数多くあります。困難だからこそ、価値があるのです。 日本で安定した職場を持っている看護師の方々は、それを手放してまで挑戦する意味があるのか迷うでしょう。しかし、アメリカか日本かどちらかを選ぶ必要はありません。どちらの国でも働けるようになるのです。その上、アメリカでの看護師経験は、その後のキャリアアップに大いに役立ちます。 「もし挑戦しなかったら何が得られ、何が得られないのか」を一度自問してください。
アメリカの看護師は日本よりも責任が重いと言われますが、アメリカでは医師と対等に意見を交わしあいながらチームの一員として意見を求められることも多いようです。勉強の習慣、キャリアアップが当たり前であり、定期的に免許の更新があるのも自然な成り行き、環境に合ったシステムと言えるのかもしれません。
また待遇の面でも、日本と大きな違いがあります。給与は州によって差がありますが、年収で日本の倍近い水準である州が多いのではないでしょうか。また勤務は12時間シフト制で、週3日の勤務で4日 休みが取れるようです。アメリカの看護師は、その休みを利用して旅行に行ったり、現地のコミュニ ティ活動に参加したり、副業をしたりと、時間も充実させることができるようです。
キャリアの選択肢も豊富です。救急で経験を積んだ後にナースプラクティショナーを目指して大学院に進学する人、在宅医療に転じて家族との時間を大切にする人、オンラインの在宅ワークで稼ぐ人。アメリカでは「看護師はこうあるべき」という固定観念が少なく、自分のライフスタイルや価値観に合わせてキャリアを描ける自由さがあります。
なんだか惹かれますよね? そう思われた方、今から英語の勉強を始めましょう。 現地に行けば、喋れるようになる、というのも嘘ではないと思います。ただ、渡米したらすぐに言葉は必要とされますので、渡米までの時間を英語を学ばずに過ごすのはもったいないです。英語は我々にとって第二言語となる以上、生涯を通して学び続けるしかないようです。患者とのコミュニケーション においては、信頼関係構築するために、言葉は非常に重要となることはいうまでもありません。
また、アメリカで働く上で覚えておく必要があることは、アメリカは訴訟社会であるという事です。医 療ミスが裁判に発展することも珍しくなく、常にプレッシャーがあります。患者の転倒において、責任者であるRNが個人で訴えられるケースもあります。
さて、アメリカの看護師のメリットとデメリット、日本の看護師のメリットとデメリットを振り返り、 皆さんはいかがなさいますか。チャレンジとなると、お金も時間も手間もかかります。 私にとっては、ここまでの道のりの中でも、多くの人生の学びを得ました。その詳細は、お会いした 時にお互い語りたいですね。
最後に一言。 今留学を迷われている方、不安と恐怖は皆が持つ自然な感情です。でも、その不安の先には、自分の可 能性を大きく広げてくれる未来があります。 努力は必要です。でも、その努力に見合うだけの学びと喜びが必ず待っています。 そして何より「挑戦してよかった」と心から思える日が来るはずです。 ですから、もし少しでもアメリカで看護師として挑戦したいと思っているなら、どうか勇気を持って一 歩を踏み出してください。未来の自分が必ず、その決断に感謝すると思います。
ではまた、お会いしましょう。
【星宣子からのメッセージ】
ご自身の葛藤や努力、そして渡米から免許取得までのリアルな道のりを丁寧に綴ってくださり、読者も勇気づけられる体験談だと感じます。特に「覚悟を決める度に次の扉が開く」という言葉には、これから挑戦する人の背中を押す力があると感じます。アメリカでの働き方やキャリアの自由度、英語学習の大切さなど、これから留学を考えている方にとっても参考になる内容だと思います。このような、貴重なご経験を共有してくださりありがとうございました。今後のご活躍も心より応援しております!




