Katsunoriさん (2) 申請からわずか9か月で永住権を取得、RNとして勤務中

Katsunoriさん (2) 申請からわずか9か月で永住権を取得、RNとして勤務中

2021年2月11日掲載

Katsunoriさんプロフィール》

アメリカ看護社サポート開始:2018年11月
永住権取得:2019年11月

広島県生まれ。高校3年生の時に、テニス留学でオーストラリアに渡る。卒業後、1年半ほどワーキングホリデーで働きながらバックパッカーとして国内を周る。その後日本に一旦帰国し、約1年働いたのちF1ビザでアメリカ留学を果たす。LVN(Licensed Vocational Nurse)として勤務後、2016年にRN(Registered Nurse)の資格を取得。趣味はテニス、旅行、食べること。

Katsunoriさんの前回の体験談はこちら

OPT後に永住権を取得するまで

VN(Licensed Vocational Nurse)を経て、2016年にRN(Registered Nurse)の資格を取得しました。今も、RNチャージナースとして働いています。

永住権を取得した経緯ですが、実は、OPT期間中に勤めていた医療施設で永住権の申請をしようという話を人事から頂いていたのですが、全く話が進まず、あっという間に半年が経ってしまいました。困り果てて、帰国しようかそれとも進学しようかと考えていた時に、星さんをご存じだというトーランス市在住の女性にお会いしたんです。その方の知り合いには、看護師としてではなく、宗教関係者から永住権申請してもらい取得した人もいると聞いていました。実際、その女性から永住権のサポートの話をしていただいたのですが、それも一向に進まずでした。そんな折、星さんから、アメリカ看護「永住権スポンサーシッププログラム」のサポートの話を頂いたんです。星さんにはLVNの頃からずっとお世話になってきたので、迷わずそのプログラムに申し込みました。その後、指紋採取を経て就労許可証を取得、念願の永住権カードを手に入れることができました。星さんから永住権プログラムについて教えて頂き、申請を開始してから、9カ月ほどで永住権を取得できたことになります。看護大学を卒業した看護留学生の仲間たちは、スポンサーがいないため進学した人や日本に帰国した人が多く、自分だけが看護師として永住権取得までできたことが信じられないです。本当に星さんには感謝しています。

レッドゾーンで奮闘

前回の体験談が掲載された後、すぐにでも転職する予定でしたが、人手不足で辞めようにも辞められない状況が続いて、いまだに同じ職場にいます。仕事の内容は大体同じですが、新型コロナウイルスの影響でいろいろ変わりました。今年の5月、最初の感染者が職場で出始めてからすぐに、レッドゾーン(陽性患者の隔離ユニット)の担当になってしまいました。数カ月後に収束しましたが、ちょうど昨年の12月から2回目のブレイクアウト(通常の状態よりも感染が発生・拡大すること)が起こり、再びコロナユニットが設けられました。今はグリーンゾーン(非感染者のユニット)にいますが、いつレッドゾーンに再び行かされるのかとビクビクしています。レッドゾーンにいた時は、いつも以上に頻繁な患者のアセスメントに加え、医師や家族とのコミュニケーションをしていました。グリーンゾーンもいつ新たな感染者がでるのか分からないので不安です。実際、今日も非感染者の患者が翌日出勤すると感染者になってレッドゾーン送りになってたということがほぼ毎日起きています。毎日濃厚接触です。つまりずっと怯えています。同僚達が感染してバタバタ倒れていく中で、今まで自身が一度も感染していないのが奇跡です。しかし辞めようとは一度も思ったことはありません。頑張ります。

コロナ禍での仕事の変化

まず、看護師の業務内容が一番変わりました。もともと医師は職場に駐在しておらず、たまに来て一緒に患者を診て回るというルーティンでしたが、コロナ禍では医師は職場には来ず、テレビ電話で患者を観るという形態になりました。要は、医師は直接患者を診ることができなくなってしまったので、全てのアセスメントはRNに任されて電話で報告するというシステムです。患者の受け入れだけで何百ページもあるレポートを要約して報告したり、RNレベル以上のアセスメントをしなければいけなくなったりしているので大変です。以前からシフトも長時間でしたが、辞めていく人が増えたせいで長時間シフトに拍車がかかっています。大変な状況ですが、その分学べることはすごく大きいですし、今後役に立つのではないかと思っています。

将来はERに

今ちょうどRN-BSNにアプライしていて、今年にはスタートさせる予定です。同時にERに転職しようと思っていますが、新型コロナウイルスの感染状況次第では、もう少し今の場所にいなければならないかもしれません。今の上司が良い人でとても尊敬しているので、少しでも力になりたいと思っています。

レッドゾーン(陽性患者の隔離ユニット)に入る前にPPEを着ているところです。毎回「感染しませんように」と祈りながら装着していました。

レッドゾーン(陽性患者の隔離ユニット)に入る前にPPEを着ているところです。毎回「感染しませんように」と祈りながら装着していました。

ほかのRNスーパーバイザーとの写真です。昨年、最初のブレイクアウトが起こった時、この3人だけで数か月間フロアをまわしていました。当時は、家より職場にいた時間の方が多かったです。偶然3人揃ったので撮りました。いい思い出ですがあの時にはもう戻りたくないです。

ほかのRNスーパーバイザーとの写真です。昨年、最初のブレイクアウトが起こった時、この3人だけで数か月間フロアをまわしていました。当時は、家より職場にいた時間の方が多かったです。偶然3人揃ったので撮りました。いい思い出ですがあの時にはもう戻りたくないです。

免疫を上げるため、日頃から大好きなネギを大量に食べています。

免疫を上げるため、日頃から大好きなネギを大量に食べています。

昨年、12日間連続勤務の後、ようやくもらった休日にスーパーに行ったらこのありさま!我が家の冷蔵庫は空っぽなのに、厳しすぎるな状況にがっくり…。

昨年、12日間連続勤務の後、ようやくもらった休日にスーパーに行ったらこのありさま!我が家の冷蔵庫は空っぽなのに、厳しすぎるな状況にがっくり…。

星さんへ
星さんには、学校や永住権のことで大変お世話になり感謝でいっぱいです。こうして好きなことができているのも、星さんのサポートがあったからです。新型コロナウイルスが収束して、また焼肉行けるのを楽しみにしています!

星宣子から
Katsunoriさんが、わずか9か月間で永住権を取得できたことは、私にとっても嬉しいニュースでした。以前、Katsunoriさんから、留学生のクラスメイトは、結局全員帰国してしまったと聞いていたこともあり、彼を推薦してすぐに永住権が取れたこと、その後無事に就職できたこと、そして今もキャリアを積みながら頑張っていることは、とても誇らしく本当に良かったという気持ちでいっぱいです。

弊社に寄せられる看護留学生からの相談内容は、主にビザ取得についてです。中でも就労資格や永住権スポンサーについてというのが大半を占めます。

「アメリカに留学して本当によかったです!看護師になって永住権を取得できるとは思いもしませんでした!」    

Katsunoriさんのこの言葉には重みがあります。アメリカでは、看護師資格を取るだけではなく、働くための就労資格や永住権スポンサーを探すことは本当に大変なことなのです。

Katsunoriさんが看護師として働き始めた頃、今でも忘れられないのが「初任給です!」と見せて頂いたお給料の小切手でした。「1か月間、ほとんど休まず頑張りました」と笑うその手には驚くような額が。看護師って初任給でこんなに貰えるの?と、心で密かに私の年収と比べてしまいました(笑)。

「星さんにはお世話になったので、今度シャンパンおごりますね、今日はスタバのアイスコーヒーですけど」。

と言ったKatsunoriさんのうれしそうな顔が今でも忘れられず、たまに思い出しては1人でニヤニヤしています。コロナ禍で感染の恐怖と闘いながら、日々激務をこなすKatsunoriさんは、これからER病棟とBSNの勉強も始めるそうで、今後もできる限り応援していきたいと思っています。ことあるごとに連絡をくれて、新型コロナウイルスの感染が収束したら韓国バーベキューを食べに行こうと約束しています。

これからも、Katsunoriさんのようにキャリアチェンジしてアメリカの看護師を目指す皆さんを応援しサポートしていきたいと思います。今、これからどうしようか悩んでいる人、どうしたらよいか分からない人、ぜひ諦めずにチャレンジしてください。立ち止まったとき後ろを振り返ることも大切です。しかし、悩んでいても前進はしません。留学経験は、きっとあなたにとってかけがえのない生きる力にもなると思います。

「いつも誠実に!」をモットーに、これからも皆さんのアメリカで看護師になる目標を叶えるため全力でサポートいたします。

N. A.さん (6) RN ライセンス移行できました!(NY州→ CA州)

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