アメリカ看護留学最新事情
アメリカに看護留学する前に、どんな準備をするとよいか、また留学エージェントにどんなことをサポートしてもらったらよいかについてお伝えしたいと思います。
その前に…こんな話を聞きました。
日本の正看護師で、NCLEX合格を目指し渡米したAさんという方がいました。彼女は、学生ビザで語学学校に通いながら、SNSで “看護留学エージェント” を名乗り、日本からアメリカに来た留学生の書類や渡航サポートをしていたのです。
「海外で看護師を目指す方を増やしたいです!」「日本の看護師だからできるサポートを提供します!」などの宣伝文句でビジネスを展開していたそうです。
しかし、その後Aさんは、語学学校での出席率の悪さや学業不振から、次第に看護留学サポートができなくなってしまったようで、弊社にも一時期、中途半端で放り出され困ったたくさんの相談者からのお問い合わせが来たことがありました。
また、日米で看護師の資格を持つBさんと知り合った方から、こんなご相談を受けました。
「私は、日本とカリフォルニア州の看護師の資格があり、永住権も取得しているので、NCLEX書類作成は簡単にできます」というBさんの言葉を信じ、書類作成代行をお願いしたものの、ニューヨーク州での書類申請に失敗。結局、他州での書類申請をしましょうということになったのですが、Bさんとはそこから連絡がつかなくなってしまい困っているそうです。
このように、看護留学サポートを受けたものの、うまくいかずに本帰国を考えざるをえない留学生から相談を受けることが多くなり、改めて、サポートしてくれる会社・個人の身元はもちろんのこと、実際にどんな留学サポートがあるのかを事前に確認する必要性を強く感じています。
看護留学サポートには、大きく分けて、アメリカで看護師免許を取得するため、そしてアメリカで看護師免許を取得し、さらに合法的に働くための2種類があります。それぞれ、アメリカで看護師になるための必須事項・内容も異なるので、自分に必要なサポートが組み込まれているかをちゃんと確認することが、夢を叶える近道と言えます。
では、留学においてどんなサポートがあるとよいのでしょうか。以下に確認事項を明記しました。
渡航前のサポートについて
アメリカの医療業界や正規ビザ取得についての最新情報提供
学生ビザ(F1 VISA)の申請手続き
航空券手配
住居手配
空港への送り迎え
アメリカ看護審議会の書類作成代行について
書類申請にはとても時間がかかります。事前に、申請者にそのことをちゃんと伝え、またどのくらい、そしてなぜ時間がかかるのかを説明し、さらにどう進めていくかを提案してくれる会社なら安心です。
各州の書類申請に必要な最新情報の提供
CGFNS 書類作成代行
NCLEX-RN書類申請代行
語学学校と医療英語受講クラスについて
一般英語クラス(ESLなど)の情報提供
IELTやTOEFLの試験対策クラスの情報提供
NCLEX-RN試験対策クラスの情報提供の情報提供
医療英語、特に発音矯正などのクラス
渡航希望する州の看護学校詳細紹介
渡米後のサポートについて
現地でのサポートを提供
→ 渡米前だけでなく、渡米後に現地で受けられるサポートがあるかどうかを確認しましょう。看護学校や看護科に関する最新情報を提供
OPTやCPTでのアメリカ就労について説明
看護学校を卒業後、OPTやCPTなどのプログラムを利用できる
→ 留学生の少ない看護学校ではOPTもCPTも出してくれないケースが多々あります。看護学校卒業後、学校がソーシャル・セキュリティー・ナンバー(SSN)をサポートしてくれるかどうかの情報提供
→ 看護学校側の推薦レターがなければ、SSNオフィスは発行してくれません。
アメリカで看護師として1年以上働きたい場合のサポートについて
永住権スポンサーの費用、移民弁護士費用、ファイリング費用と取得期間についての情報提供
→ 今年から全ての費用が上がりました。例えば、学生ビザ取得の申請料は200ドルでしたが、現在は350ドルです。永住権申請料も移民弁護士料もすべて値上がりしています。その留学会社のサポートによって永住権申請スポンサーを得た実績についての説明
→ 実績がない看護留学永住権サポート会社、または個人への依頼は絶対にお勧めできません。最新の永住権スポンサー情報やこれまでその会社で永住権を取得した方と話せる機会を設けている
→ 実際に「看護留学永住権スポンサー」で永住権を取得された方と直接お話できると安心です。永住権申請スポンサーとの契約において、全米で異なる看護師の年収についての説明
→ 永住権スポンサー側は、州毎に雇用者の資格(AND、BSN、MSN、NP)に合った年収を出さなければなりません。なお、高学歴になればなるほど、永住権スポンサーする医療施設は減ってきます。永住権申請スポンサーとの契約で、雇用年数について説明
→ 2~3年間の雇用契約が一般的です。また、フルタイムからパートタイムに雇用形態を変えていく人も多いです。
星宣子から
これまで、多くの日本人看護師たちを永住権スポンサーしてきました。個人のバックグランドと最終目標によって、サポート内容は大幅に変わります。そのため、弊社では、上記のような質問にすべて回答できるように、常にアメリカ医療業界の最新情報入手を心掛けています。まれにですが、カウンセリング等を行い、弊社がサポートしても永住権が取得できなと判断した場合は、理由を伝えて、初回の無料カウンセリング後に、再度お問い合わせ頂いた時点でお断りするケースもあります。良いことも悪いことも含めて、必要なことをきちんと伝え、真摯に対応してくれるかどうかも、留学サポート会社を選ぶ決め手になると思います。