2020夏:日本「Zoom」セミナー レポート第1弾
2020年9月掲載
アメリカ看護留学 「Zoom」セミナー/アメリカ看護師との質疑応答
2013年に、初めて日本で開催したアメリカ看護留学セミナーも、今年で7年目を迎えます。今年は新型コロナウイルスの影響で帰国を取り止め、急遽「Zoom」で「看護留学セミナーとアメリカ現役看護師との質疑応答」を開催しました。その模様を2回に分けてお届けします。
それは、1本のメールから始まりました。日本開催でのセミナーを今年はどうするか検討しているときに、4年連続セミナー参加者のEさんから「今年も夏セミナーに参加したいのですが、星さんは日本に帰国されるのですか?」と連絡をいただきました。また、2年前に沖縄から大阪に宿泊し大阪会場へ参加したMさんからも、同様のメールをいただき、スタッフとも相談した結果、初の「Zoom」セミナーを開催することを決定しました。日本恒例のセミナーは、全国各地からの問い合わせメールが、毎年回数を重ねるごとに増えていました。しかし、初めての「Zoom」ということもあり、複数人参加に加え、機械操作が苦手な私にとっては心配や不安も。しかし、北は、北海道、南は沖縄からの参加者をはじめ、アメリカやカナダ、オーストラリアまで拡大した大規模なセミナーとなりました。
<アメリカ看護留学セミナースケジュール>
看護留学セミナー:7月4日、31日、8月15日、29日
Azusaさんとの質疑応答:7月10日、24日、8月7日、21日
Yoshimiさんとの質疑応答:7月12日、26日、8月9日、22日
参加合計数:48名
<参加者内訳>現役看護学生は1名、高校生4名、ほかにも正看護師、医療事務、看護大学講師、塾講師。また、現在、ニューヨーク、カリフォルニア、ボストンに留学中の学生やオーストラリア看護留学中の学生(渡豪中で、一時帰国中に参加)や、昨年度カナダへ看護留学したものの事情があって日本に帰国し現在看護師として働いている人。そして、シングルマザーやフィアンセが米国軍人である正看護師など、たくさんの方にご参加いただきました。
<セミナーのテーマ>
アメリカで看護師になるまでの費用や期間と現状
NCLEX書類申請での注意点と現状問題
アメリカ看護留学から永住権取得申請まで
<アメリカ現役看護師との質疑応答>
今回の「Zoom」セミナーの目玉は、カリフォルニアで看護師と働くAzusaさんとYoshimiさんに参加していただき質疑応答を行ったことです。初の試みでしたが、お2人には、さまざまな質問にお答えいただきました。
【Azusaさんのプロフィール】
東京都出身。大学卒業後、保育園で働きながら英語を学ぶ。2011年にロサンゼルスに留学するも、2か月で帰国。その後、再び保育園での仕事に従事するが、2015年2月に再渡米。LVN取得後、チャージナースとして働きながら、現在、看護大学看護学部に通学中。体験談はこちら。
【Yoshimiさんプロフィール】
東京都出身。大学卒業後、保育園で働きながら英語を学ぶ。2011年にロサンゼルスに留学する愛知県出身。日本で看護師として勤務しアメリカでの病院見学を機に、留学を決意。アメリカで臨床経験を積みたいということもあり、LVN取得し、その後看護大学を卒業。現在、アメリカ看護師スーパーバイザーとしてRNで活躍中。体験談はこちら。
<「Zoom」セミナーと質疑応答を終えて>
セミナー終了後、参加者にアンケートし感想をお伺いしました。今回はその一部をご紹介します。
「Zoom」セミナーに参加した感想を教えてください。
日本の看護師やこれから看護師になりたいという方たちが集まる「質疑応答」に参加させてもらいました。もちろん、メインの3回行われた星さんの看護留学セミナ―に参加し、アメリカ看護師になるまでの費用から期間等、一連の流れが分かりました。
とても面白く、刺激的な1時間でした。9月に渡米を控えて、語学力が思うように伸びていない自分にとって、Yoshimiさんのお話は、良い意味で衝撃的でした。身が引き締まりました!
同じような悩みや不安をもって渡航する人たちがいると分かり、少しホッとしました。
他の参加者は留学生と学生の立場なので、私との状況が違っていて申し訳ない気持ちになりました。留学生で渡航するのと結婚で渡航するのはプレッシャーが異なると感じました。
事前に質問を用意していたが、参加者の立ち位置?(既に渡米している、来月渡米予定など)が異なるため、同じような人が同じ会に参加できればさらに有意義になると思った。しかし、実際にアメリカで看護師として働いている方と直接話せる機会は今までなかったので参加してよかった。
参加して最も参考になったことは何ですか?
日本でもリーダーシップを発揮しなければいけない立場にいますが、お話の中で同じようなことが業務としてあっても、内容は全く違う。「責任」という意味合いが全く違うと感じました。医療体制は違いますが、日本の看護師は、医師の指示の元でしか、働けない。分かりにくい表現ですが、その環境が少し苦痛に感じることも私はあり、日本では、アメリカのように責任の追及をされない、いろいろと守られている環境なんだと再認識しました。
留学を決めていく中でも、今回のコロナに関してもですが、いろんな情報があり自分はどの情報を信じて、その情報をどう理解するかということが、とても重要でした。Yoshimiさんの情報収集のなかで、自分ではしていなかったところがあったので、これから参考にしたいと思いました。
YoshimiさんやAzusaさんのように看護留学生として渡航しようやく永住権取得し現地で活躍するお二人の話は、看護師に慣れた喜びや誇りを強く感じました。私もそんな看護師になれるか不安になりました。
英語でよくしてしまうのですが、分かっていない、聞き取れていないのに、流し聞きをしてしまう。「何にも言わなければ、わかっているものと判断される」本当にその通りだと痛感しました。何回も理解するまで聞く、貪欲さが必要だと感じました。
RN to BSNプログラムについてその後のOPTのことなどについては自己流の情報収集ではなかなか見つけられなかったため、とても参考になりました。
キャリアチェンジでアメリカで看護師になるのは費用も問題なく、精神も強くないとやっていくのは大変だと思いました。
他の学校の方の意見から星さんの紹介してくださる学校はいい学校なんだと思えた。また、優秀な看護師になれば、仕事に困ることはないと知った。
お2人の周りには、結婚で就労している日本人看護師の話は聞いたことがあるが、実際には働いている人は少ないということが分かった。
どのような内容についてもっと詳しく聞きたいと思いましたか?
現場での業務について、体験談でも読ませていただいたのですが、新人であれRNはRN、初めてでも教えてくれない環境での業務、就業時間や同僚について、また看護実習の話も聞きたかったです。
BSNプログラムの詳細。
具体的な学校生活でのアドバイスについて。テキストや勉強のやり方を聞きたかったです。
アメリカのRNの仕事の内容について。
金銭面について(具体的に)渡米に向けてしていたこと、やっておいた方が良いと思ったこと看護学校で大変だったこと、学生生活について。
アメリカの看護留学にチャンレンジしたいと思いますか?
カナダで留学していたのですが、やはり目標であるアメリカの看護師になる為資金集めをしてます。
オーストラリアでは看護師になるのは性格的に合わないと感じています。アメリカでチャレンジできればしたいです。
まだ高校生ですが、進路の時に改めて相談したいです。
これまでに留学経験はありますか?
1カ月間、ポートランドのELSに通っていたことがあります。英検準2級(学生時代)、現在「アメリカ看護」の英会話レッスンを受講しています。
アメリカ看護留学に関して、「アメリカ看護」以外のセミナーなどに参加したことはありますか?
あります。アメリカで実際に看護師をしているという人たちの「Zoom」に参加しました。ただ話を聞いていて、私とは進路が違うと思いました。それは、結婚での永住権取得だったので私とは違うと思いました。看護留学してここまで来たYoshimiさんとAzusaさんのようにスポンサーがあってのアメリカ在住の看護師はどこのサイトにもない気がします。
実際に看護師として現地で働いている方が主催されており、無料でできる相談や学べるコンテンツなどが多かったです。ただ、その方たちは留学生で渡米していた人は1人もいませんでした。お金に余裕があるのか、自分とは異なる状況だと思いました。
日本の留学会社に資料請求、問い合せをしました。留学ではない会社だったのでそこで止まっています。
「Zoom」と通常のセミナーではどちらの形式を好みますか?
積極的に移動できない今、「Zoom」形式はとてもありがいたいですし、移動する時間を省略できることも、時間を有意義に使え、とても良いです。以前、セミナー形式に参加したことはありますが、他の参加者との面識はありませんが、他の参加者の熱意や目標など肌で感じれたので、その機会も私にとってはとても刺激的でした。
昨年セミナーに参加したことがあるため、「Zoom」でも良かった。しかし、初回(サポート依頼前)は実際に星さんと話ができると、今後の道筋などの不安が払拭できるし、サポート依頼について確証がもてると思う。
今後、「Zoom」のセミナーが開催されたら、参加を希望しますか?
このような特別な機会があるのであれば、参加したいです。
内容によっては考えたい。
参加希望する。新型コロナウイルスの影響もあるが、もし通常のセミナーがあればそちらを優先したい。
その他
今回は貴重な時間を作っていただきありがとうございました。渡米の準備をしていく中で、いろいろと考えることがありましたが、さらに何かを吹っ切れた気持ちです。至らない点ばかりですが、これからもよろしくお願いします。頑張ります。今日はYoshimi、星さん、りかさん、ありがとうございました。
今回実際にLVN取得した方の話を聞けて大変良かったです。またご自身の大変だった出来事や現在の状況やクライアントや仕事内容を具体的に話していただき感謝いたします。
もう少しLVNの勉強方法や自分のやり方などを聞けたらよかったです。実際ほかのLVNに通われている方との交流会などもあったらうれしいです。
今年は「Zoom」セミナーを開催。日本やアメリカ、カナダなど世界各地から、たくさんの方に参加していただきました。
「Zoom」に参加していただいたAzusaさん(左)とYoshimiさん(右)。セミナー終了後に3人で打ち上げに行きました!