アメリカ看護留学 初 「Zoom」 セミナーを終えて

アメリカ看護留学 初 「Zoom」 セミナーを終えて

2020年10月1日掲載

2013年に、初めて日本で開催したアメリカ看護留学セミナーも、今年で7年目を迎えます。今年は、新型コロナウイルスの影響で帰国を取り止め、急遽「Zoom」で「看護留学セミナーとアメリカ現役看護師との質疑応答」を行いました。

複数人がオンライン上でコミュニケーションを取れる「Zoom」で開催したおかげで、東京や大阪にとどまらず地方からの参加者、そしてカナダ、オーストラリアからもご参加いただきました。また、移動時間や交通費がかからないといったことからも、大変好評をいただきました。今回は、初の「Zoom」セミナーということもあり、いたらない点も多くあったかもしれませんが、参加していただいた皆さまに心から感謝を申し上げます。また、看護師の Azusa さんや Yoshimi さんとの質疑応答も多いに盛り上がり、現役看護師ならではの貴重な話は、改めてアメリカで看護師になることの大変さや厳しさ、そしてやりがいなどを伺い知る良い機会となったのではないでしょうか。AzusaさんとYoshimiさんからも、セミナーの感想をいただいています。

Azusaさんから

Azusaさんのプロフィール: 東京都出身。大学卒業後、保育園で働きながら英語を学ぶ。2011年にロサンゼルスに留学するも、2か月で帰国。その後、再び保育園での仕事に従事。2015年2月に再渡米。LVN取得後、チャージナースとして働きながら、現在、看護大学看護学部に通学中。Azusaさんの体験談はこちら。

Azusaさんのプロフィール: 東京都出身。大学卒業後、保育園で働きながら英語を学ぶ。2011年にロサンゼルスに留学するも、2か月で帰国。その後、再び保育園での仕事に従事。2015年2月に再渡米。LVN取得後、チャージナースとして働きながら、現在、看護大学看護学部に通学中。Azusaさんの体験談はこちら

先日は、「Zoom」セミナーに参加させて頂きありがとうございました。まさか、この私が留学しようか否かで悩んでいらっしゃる皆さまの質問に答えることになるとは、留学当初は思ってもみませんでした。渡米前は私も同じ気持ちでしたので、皆さまの不安や疑問を痛切に感じました。まずはお金の問題。そして私も両親を説得するのに、長い時間を費やしました。両親の不安な気持ちを当時は理解できませんでしたが、今ならよく理解できます。やっとの思いで説得し、その後はアメリカ行きを認め、なおかつ背中を押してくれた2人を、決して裏切ることのないようにという思いでここまでやってきました。

留学を控えた皆さまに共通していると思ったのは、留学に過大な期待と憧れを持っていることでした。しかし、留学、特に看護留学はそう甘くはありません。周りのみんなが遊んでいる間に、自分は勉強しなくてはなりません。当然、贅沢するお金も時間もないということを皆さまにご理解をいただいて、それでもと覚悟を決めて来るようにして欲しいと思います。

最後に、セミナー中は、星さんが私を含め、参加者1人1人に分かりやすく丁寧に説明しているのを拝見して、改めて、私も学校のことでは辛い思いをたくさんしてきましたが、いつもこうして星さんが側で元気づけてくれたことを思い出しました。私にとって欠かせない、とても心強い存在です。星さんとの出会いから10年くらい立ちますが、星さんを始め、アメリカ看護のスタッフの方々に支えていただきながらここまで来ることができました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。まだまだ、看護師として一歩踏み出したばかりですが、今後ともよろしくお付き合いいただけますと幸いです。

Yoshimiさんから

Yoshimiさんのプロフィール: 愛知県出身。日本で看護師として勤務しアメリカでの病院見学を機に、留学を決意。アメリカで臨床経験を積みたいということもあり、LVNを取得し、その後、看護大学を卒業。現在、アメリカでRN/看護師スーパーバイザーとして活躍中。Yoshimiさんの体験談はこちら。

Yoshimiさんのプロフィール: 愛知県出身。日本で看護師として勤務しアメリカでの病院見学を機に、留学を決意。アメリカで臨床経験を積みたいということもあり、LVNを取得し、その後、看護大学を卒業。現在、アメリカでRN/看護師スーパーバイザーとして活躍中。Yoshimiさんの体験談はこちら

今回、質疑応答という形で、お話しできたことは私にとっても有意義な時間となりました。こういった機会を作ってくれた星さんに感謝しています。本当にありがとうございました。質問を受ける中で、日米看護の働き方の違いや実際どんな環境で、どんな気持ちで看護を提供しているのかなど、改めて自分の看護観を考えることができました。

参加された方はみな多くの不安を抱えているように感じました。私が渡米してきた頃と比べて、状況が大きく変わっていることもありますが、不安になったり心配したりすることは、アメリカで生活をしていても種類が変わるだけで無くならないものだと私は思います。

今渡米を考えている方は、看護師になるにあたって恵まれているように思いました。それは「アメリカ看護」さんが提供している留学プログラムがあることです。私が時間をかけてきた道を、最短で通ってこられて進路を迷う時間さえも短縮できるプログラムになっていて、とても魅力を感じました。アメリカで看護師は人気の職なので、現地の生徒やキャリアチェンジをしたい人ですら、2~3年待ちで看護学校に入る状況の中、インターナショナルの生徒が待ち時間なく入学できるのは、とても大きなチャンスを得ていること、決して当たり前に入れる場所ではないことを知ってもらいたいです。

インターネットからいろいろな情報が手に入る中、私の情報も含めて、アメリカ留学は1人1人、必要な情報の内容やタイミングが異なります、きちんと正しい現地のサイト情報を探したり、信頼できる方に相談やアドバイスをしてもらったりするなど、自分で正しい情報の判断をしていっていただければと思います。

星宣子から

通常、私は、カウンセリングやセミナーに先駆け、相談者や参加者の年齢や学歴、職歴、そして興味があることを全て把握し、そこから個々(または複数人)に合わせたトピックなどを考えていきます。当日は、アメリカでの看護留学において、絶対に外せない重要なことはもちろんのこと、がっかりしてしまうような厳しい現実もお伝えしています。それは、もしかすると、やる気をダウンさせてしまうかもしれません。でも、もし私が留学を志す立場だったら、華やかな一面だけでなく、先入観や誤解を解いてもらって、ちゃんと現地の様子や医療現場について、本当のことを知りたいと思うからです。

今回の「Zoom」セミナーでも、看護留学や永住権取得について、間違った情報に翻弄されている人が少なくありませんでした。以下は、参加者からの質問の一部です。

「ニューヨーク州では、ほかの州に比べて、簡単に看護師になれるって本当ですか?」

「アメリカで看護師をしている日本人に『留学生だと働ける期間は1年だけだから、市民と結婚するほうがいいよ』とアドバイスされたのですが、本当ですか?」

「アメリカで働くほとんどの日本人看護師は、結局、市民との結婚で就労資格をもらって働いているって本当ですか?」

これを聞いて、私は、インターネットや SNS では、いまだ個人的なアドバイスがまかり通っていること、そしてそれを信じる人がいることに驚いてしまいました。確かに、アメリカで看護師として働く日本人の中には、永住権(合法的に働く資格)を結婚によって取得している方がたくさんいます。ただ、それが全てではありませんし、留学を経て、永住権スポンサーを探し、病院などに就職している人も多いのです。

そもそも、結婚して永住権を取得したからといって、必ずしも看護師として働けるというわけではありません。今は、NCLEX に合格しただけでは、アメリカの病院で雇用される時代ではなく、BSN 取得者でなければ雇用しないという流れになってきています。そのため、日本人だけでなく、アメリカ人ですら BSN を取得するように勤め先の病院から言われ、それができないと解雇されてしまったり、または最初から雇用条件に見合わず採用されなかったりといった状況になってきています。

ところで、この NCLEX に関して、8月以降、大幅に書類申請の方法が変わっています。現在、アメリカ在住の日本人看護師から、たくさんお問い合わせをいただいております。ケースによっては、弊社がお手伝いできる可能性もありますので、詳細はお問い合わせください。また、永住権に関しては、「Zoom」セミナーでも、とても多くのお問い合わせがありました(永住権スポンサーシッププログラムについてはこちら)。

今後も、しばらくは日本での対面セミナー開催の目処が立たない状況ですので、「Zoom」などで定期的に行う予定です。嬉しいことに、すでに、第2回目セミナーのリクエストもたくさんいただいていますので、できるだけ早めに開催できるように頑張ります!

アメリカ看護師資格取得 看護留学を成功させたい方 必見!!!

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2020夏:日本「Zoom」セミナー レポート第1弾

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