NY州 2025年 アメリカ看護師 法律改定 CGFNS/NYSED(ニューヨーク州教育局)
2025年2月1日掲載
「賢く、強く、優しく」がモットーの日米看護師のMさんの寄稿です。
児童虐待に関するcertificateの再提出についてお伝えします。
2025年4月から、NYSED(ニューヨーク州教育局)の法律改正に伴い、アメリカの看護師としてニューヨーク看護師ライセンス保持者の方へお知らせがありますので確認して下さい。
法律改定開始日:2025年4月1日までにcertificateの再提出が必要です。
【Certificateは、児童虐待(Child Abuse)、感染管理(Infection Control)】
感染管理:4年毎のトレーニング受講とその証明書の提出が必要
児童虐待:法改正があったために児童虐待の証明書の再提出が必要
NYSEDとは?
New York State Education Departmentの略で、ニューヨーク州の教育政策を担当する政府機関です。
アメリカの看護師になることを決断
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NCLEX-RN合格
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ニューヨーク州看護師資格取得
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NYSEDが免許発行
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NY州看護師ライセンス継続教育の管理
児童虐待防止や感染管理の証明書の提出管理を担ってくれます。
NY州の看護師が児童虐待のトレーニングコースを修了しなければならない理由
看護師などのヘルスケアプロフェッショナルは、虐待の症例に気付き、正確に報告できるからです。州は、脆弱な子どもたちを保護し、早期介入することに目的を置いています。
NY州、CA州やTX州など人口密度が高い大都市では、児童虐待の報告数は増える傾向にあります。また社会的/経済的問題、報告システムの整備具合や、社会福祉の運用状況なども要因となります。
児童虐待に関する知識は、RNとして報告義務を持つ看護師は、虐待のサインを見逃さず、児童相談所への通報手続きなどの対応までできる能力が必要とされます。
身体的虐待、性的虐待、心理的虐待、ネグレクトを受けた子どもは、身体的にも精神的にも発達過程に悪影響を及ぼし、成人に至るまでの長期的な「歪み」を引きずります。PTSDや自己評価の低下、攻撃的/反社会的行動に伴う学校での問題行動や学業成績の低下、薬物やアルコールへの依存リスク、また、他者への信頼の欠如から親密な関係の構築が難しくなる傾向もあります。
このように、児童虐待は、児童の健全な成長/発達を妨げ、その影響は社会への適応をも困難にする弊害を残します。
早期発見早期介入を素早く判断し、子どもを守れる看護師になりたいものですね。