4月からのNCLEX試験  NEXT GENERATION NCLEX(NGN)

4月からのNCLEX試験 NEXT GENERATION NCLEX(NGN)

2023年3月1日掲載

NCLEXの新テスト形式NGNに挑戦したMさんの体験談

NCLEXのテスト形式が2023年4月から変わろうとしており、新しい形態のテストはNEXT GENERATION NCLEX(NGN)と呼ばれますが、traditionalタイプの問題に加えて、ケーススタディのフォーマットでの出題が20%入るようです。テスト時間は最大5時間、85-150問のテスト形式になるようです。難易度は旧式よりも高くなると言われており、代わりに、スコア方法はpartial credit scoringも導入されるようです。

私は、現スタイルのNCLEXでパスしましたが、オプショナルでNGNの問題を解いてみました。それらはケーススタディ形式で、一言でいうと、まずは症例の英文の長さに圧倒されました。そして、それに続く検査データ、薬剤、バイタルサイン、医師や看護師の記録と、今までのスタイルとは比較にならない情報量の多さでした。難しい単語はないにせよ、多くの情報から優先順位を判断し、アセスメント力が問われる問題が加わることを実感しました。

そもそもなぜテスト形式が変更するに至ったのか、ということですが、あるNCLEX対策機関が述べているのは、アメリカでの新人看護師における、clinical judgement abilityの欠如、またclinical thinking、decision-makingの能力が低いことにより、メディカル・エラーが問題になっていることが挙げられるそうです。新人看護師の2人に1人が看護ケアにおいてエラーに関わっているとされており、またメディカル・エラーによる死亡は、アメリカで第3位とまで言われています。雇用主の20%しか、新人看護師の決断力に満足できないというのも無理はありません。

ここで改めてお伝えしますが、NCLEXというテストは、受験者がアメリカでナースとして働くにあたり、安全な人材であることを証明するためのものです。つまり、患者さんを安全に看ることができ、効果的な看護を提供することができることを意味します。

テスト対策は、自分の弱点強化を優先し、毎日問題を解くことが有効です。ストラテジーの詳細は、YOUTUBEなどで多くのプロがレクチャーしてくれていますので、ご自身に合ったインストラクターや問題集を選び、決めた教材を徹底的に突き詰めることです。友達に合うものが自分に合うとは限りません。

今ここで私の体験談を読まれているあなた様は、既にアメリカ看護留学を決断された方かもしれません。間に合うなら、Current NCLEXを受けられることをお勧めします

最後に一言。アメリカで私が受けた医療英語の先生が教えてくれました。それは、“NCLEXは完璧な病院である”ということです。“日本の臨床ではこうしていた”を参考にすると、NCLEXでは失敗します。教科書にある情報を揺るがない根拠にし、critical thinkingを使い、絶対的な答えを導き出す練習をすることです。

ここ最近、日本の情勢を見ていると、海外でも生きられる資格を持つことは、メリットしかないように思います。アメリカ看護留学にチャレンジする理由は人それぞれでしょう。

私は今も鮮明に思い出します。チャレンジしたい気持ちと同時に漠然とした不安があり、入金の度に動悸がしましたが(笑)、そこで覚悟が決まりました。そして今思います、あの時覚悟を決めて良かったと。今私が手に入れられたものは、このチャンスのお陰です。価値のある自己投資です。

星さん、アメリカ看護の皆様、このチャンスを与えてくださり、感謝しています。

【アメリカ看護代表の星から】

2023年3~4月は星が日本に滞在するため、東京などで対面によるコンサルテーションも可能です。アメリカ看護留学を目指している方は、ぜひこの機会にお会いしましょう!

2023年度初!日本での「対面個人カウンセリング」開始

2023年度初!日本での「対面個人カウンセリング」開始

長期間の帰国を考えている在米看護師の方へ

長期間の帰国を考えている在米看護師の方へ