2023年 NCLEX受験に向けて 経験者の勉強法

2023年1月1日掲載

アメリカの現役の看護師であるHazukiさんがNCLEXの勉強法をまとめてくださいました。

---

“NCLEX-RN”の試験対策について、私の勉強法をご紹介します。

アメリカ看護留学を検討中、もしくは既に留学を決断し、今まさに勉強中、これから勉強を始めていく段階、また再受験を予定されている方もいらっしゃるかもしれません。

テスト合格ばかりは、お金では解決できません。勉強するのみです。

暗記が大半、後は解答法をマスターすることです。

英語力が高いに越したことはありませんが、テスト合格には、さほど関係ないと言われています。私の経験上、テスト分野にもよりますが、これは大方正しいかもしれません。

留学を決めれば、英語力が伸びる前の、渡米前からテスト勉強が進められるということです。実際、留学せずに NCLEX にパスされている方もいます。

ただ、アメリカの病院で働きたい、また米国大学の学位が欲しいBSN や SSN は留学しなければ取得できません。
実際に渡米し、college が始まれば、テストやプレゼンテーション、論文提出など、やるべき課題が常に存在します。なので、NCLEX-RN テストのための勉強は、一旦留学を決めれば、早ければ早い方がいいのです。一度に多くを同時にこなすことが苦手な私は、苦労しました。渡米後、英語の壁、体調変化、学校の課題、人間関係、お金の管理など、たただでさえ、慣れない環境の中で、日常生活のストレスは大きいです。その中で、NCLEXの勉強に集中できる環境を自分自身に用意してあげなければいけません。学校や仕事と、受験勉強の両立は想像以上に大変です。だからこそ、勉強できる時間帯に、確実に知識を身につけていくことが必要になります。

私が使ったリソースとそれらのおすすめポイントです。

UWorld

本番の試験に似たスタイル。ただ、本番よりも難しいと言う人が多い。この問題集で最終的に合格率を上げると、受験への準備の完成度は上がっていると言えるかもしれない。解答の説明が詳細で、レビューを繰り返す中で覚えていくとよい。私も、解説をすべてノートにまとめた。

SAUNDERS COMPREHENSIVE REVIEW FOR THE NCLEX-RN

EXAMINATION 7EDITION→テキスト代わりに使える。問題集は基本シンプル。多くの受験生が愛用しています。買うなら、新しい edition を!NGN を含んだ9EDITION が発売開始中。

RegisteredNurseRN”(YOUTUBE)

難しい分野も、テストに出るポイントに絞って、レクチャーやロールプレイでわかりやすく解説されている。FREE QUIZ 付のチャンネルで、レクチャー後に理解度を確認できる点も良い。

SimpleNursing(YOUTUBE)

“視覚”から学びを得やすい人は、病態の症状をインパクトのあるイラストで紹介している、このチャンネルがお勧めです。SATA　questions を解答する時、イラストが思い浮かび、スムースです。

私が練習問題として、テスト直前までメインで繰り返し使ったものは、“UWorld”でした。苦手分野は特に、直前まで問題を繰り返し解きました。一定以上勉強していると、SATA QUESTIONS における選択肢に迷うとき、それまで自分が勉強してきて聞いたことがないものは除外すればいいと話されてました。
私は、苦手だった PRIORITY QUESTIONS が、練習を繰り返す中で、分かるようになり、好きになっていきました。得意分野が増えると、テストに前向きになれます。ただ、冒頭でもお伝えしたように、勉強は暗記がほとんどです。覚えただけで点数をとれるものも多いです。そして、暗記に一番効率のいい勉強法は、昔からある“フラッシュカード”と言われています。必死で思い出そうとする過程が重要だそうです。

テスト直前には、自分だけの“オリジナル弱点まとめノート”が出来上がり、効率よく復習できます。
アメリカ人は看護大学を卒業したら、学んだその知識が新しいうちに、NCLEX 対策として“UWorld”などを2週間ほど集中的にやってパスする人も多いようですが、International students はそういうわけにはいきません。英語は第2言語であり、試験対策が必要です。それは全て、アメリカで働くナースとして、自分が安全であることを証明するためです。

NCLEX にパスすることで、その先の人生の選択肢が広がります。次のステージへ向けて、また新たな課題が出てきますが、非常にわくわくする体験です。
アメリカ看護留学を迷われている方、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。