NCLEX 勉強法

NCLEX 勉強法

NCLEX (National Council Licensure Examination)とは、日本でいう看護師国家試験のことです。

試験は3000問の問題の中から、最低75問、最高265問が出題されます。 試験はコンピューターで行い、解答者の正解率によって難易度や問題数が変わります。 正解率が72%以上で合格と言われています。正看護師は NCLEX-RN、准看護師はNCLEX-PNとなります(NCLEXについてはこちら)。

 今回は6名の看護学生および看護師に、NCLEX合格のための「受験のポイント」「試験勉強で使用している参考書・オンラインサイト」「勉強のスケジュール」などをお伺いしました。

あれこれ手を出さず、テキストを1冊ずつ仕上げる。

Hさん(38歳 女性)

正看護師歴6年(日本)、渡米:2008年 、2015 年RN取得、最終学歴BSN

受験勉強のポイント

いろんなテキストを同時にやらず、一つを全部やり終わってから他のテキストを使うようにする。間違えた理由を分析する。試験時間に合わせた時間帯に勉強する。

試験勉強で使用している教科書や参考書
⦿ Comprehensive Review for the NCLEX-RN(Saunders刊)
⦿ NCLEX-RN Prep & online Q-bank(Kaplan刊)
⦿ Pharmacology Textbook(一般的なテキストブック)

試験勉強で使用しているオンラインサイト
「カプラン・オンラインコース(Kaplan online course)」です。 3カ月で360ドルでした。  

オフィシャルサイト:https://www.kaptest.com/nclex/courses/nclex-rn-live-online

試験勉強スケジュール
毎日最低4時間くらいやっていたと思います。時間帯は日によって違っていましたが、試験前の2週間くらいは試験時間に合わせた時間帯にやっていました。

アドバイス
いろんな対策校やオンラインコースがあるので、いろいろ比較して、自分に合ったサイトを使うとよいと思います。日本にいる場合は、オンラインが便利だと思いますが、すでに渡米されているのであれば、クラスに参加する方法もあります。テキストは、問題の傾向が一定のサイクルによって新しいものが追加されるようなので、なるべく最新のテキストを使う方がいいと思います。You Tubeにも勉強になるサイトがあるので、英語を聞きなれる上でも役に立つと思います。

問題を解く時も、なるべく翻訳しようとせず、英文のまま理解して英語で回答する方が、混乱したり深読みや誤訳を防げるのと、分からない単語があっても文脈から推論する練習にもなると思います。もちろん、練習問題を解き終わった後の復習で、その分からなかった単語を単語帳にまとめると便利だと思います。

私の場合は、自分で薬理専用のカードを作って、問題に出てくる度にそのカードに情報を追加していきました。市販のフラッシュカードも便利だと思いますが、私は書いて覚える派なので、他にもノートにその日間違ったところをかき集めていました。暗記法(Mnemonics)もいろいろあるので、自分に合うサイトを見つけて、暗記カードをつくると、移動中も勉強できて便利だと思います。

⦿ オンラインの比較リスト「nurse.org 」https://nurse.org/articles/top-nclex-review-courses/
⦿ 無料NCLEX Practice (要メール登録)「NRSNG」 www.nrsng.com/nclex-practice-question-pop-quizzes
⦿ Youtube「RegisteredNurseRN」www.youtube.com/user/RegisteredNurseRN
⦿ NCLEX Exam Reviews 「RegisteredNurseRN.com」 www.registerednursern.com/nclex-exam-review/
⦿ 暗記法「Quzlet」https://quizlet.com/44173337/nclex-rn-mnemonics-flash-cards/

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丸暗記せず、必ず練習問題を読む。

Kさん(32歳 男性)

正看護師歴3年(日本)、渡米:2014年 、2015年RN、その後BSN取得。最終学歴MSN


受験勉強のポイント

NCLEXを受けたのが5年前なので、忘れてることが多いのですが、覚えてる限りお答えします。勉強で気を付けていることは、問題の答えを丸暗記するのではなく、必ず練習問題の“Rationa”を読むこと。また、解剖学(Anatomy)を分かっていれば理解できることが多かったので、You Tube でそれぞれのシステムの解剖学の解説ビデオを見ていました。また「NRSNG Academy vs Simple Nursing」は大変助けになりました。

試験勉強で使用している教科書や参考書
Kaplan社から出版されているものを使用していました。

試験勉強で使用しているオンラインサイト
学校が試験対策クラスを開講してくれたので「NCLEX 2015」(当時)を使用しました。

試験勉強スケジュール
今思えば憑りつかれたように、問題を解きまくっていました。毎日最低でも100問 、 体調が良い時や試験日2週間前になると日に200~300問ほどでした。

アドバイス
星さんを通して看護師の道を進んでいった方は、絶対に受かります。星さんには人を見る目がありますから。特に「私で大丈夫なの?」と不安に思ってる方、日本で看護師経験が無い方でも、必死でクラスについていき、資格を取るんだというパワーがあれば、合格できます。また、おススメするわけでは無いですが、私は合格通知が届くまで、とても精神的に不安だったので、家でもどこでも自分が落ち着ける場所があるといいです。日本は試験が年に1回ですが、アメリカは複数回受けられるので、これがダメなら次と気持ちを切り替えましょう!

また、卒業して6カ月以内に1回目の試験を受けてください。私はまだまだ試験への準備ができていないと思い込んでいて、予約するにも抵抗がありましたが、結局4カ月後に受けて正解でした。卒業すると、せっかく勉強したことを忘れてしまうし、今まで学校に使ってた時間が、なぜか他のことに費やされることが多くなるため(クラスメイトがそうでした)、試験日が決まっていないと、クラスや勉強が大変だった分だけ反動がきて、試験も受けていないのにこの苦しみから抜け出せると錯覚してしまうようです。


アメリカの看護師として活躍している姿をイメージして。

Kさん(男性)

渡米:2013年。LVNからRN、2017年にBSN取得。現在RN Charge Nurseとして勤務。

受験勉強のポイント
気をつけていることは、まず頭がすっきりした状態で勉強に望むことです。16時間働いた後に勉強なんてできたもんじゃありません。ちゃんと睡眠を取り、静かな環境で勉強に望みます。時間がない時は昼寝をして勉強します。少しでも睡眠を取ることを意識しています。

また、何度も同じ内容を勉強することです。一度勉強してずっと記憶できればいいのですが、僕にはそんな能力はありません。一度勉強した同じ内容を翌週もう一度見直し、さらにその翌週と、何度も見直します。ノートに、何度も自分なりに答えや解釈などを殴り書きします。数カ月でノート4冊は使ったと思います。何度もやってると嫌でも記憶できますし、応用問題も解くことができます。勉強テクニックの面ではこれ以外意識してやったことはありません。

そして定期的に、自分がNCLEXに合格してアメリカで看護師として活躍しているところを想像することです。ずっと勉強していても気が滅入るし投げ出したくなることもあります。そういう時こそ、目標達成して活躍しているところを想像すると、やってやろう!って気持ちになるはずです。給料のこと、ベネフィット(福利厚生)のこと、なんでもいいんです。NCLEXを達成する上で重要なのは、細かい勉強テクニックより、モチベーションや自身の健康状態を維持する方ことだと思います。本当の目標はNCLEXに合格することではなく、その後看護師としてアメリカで活躍することですから。


試験勉強で使用している教科書や参考書
NCLEXで使った参考書はSauder’sです。アマゾンで売ってます。必ず最新版を買って下さい。Sauder’sは学校のレビュークラス(復習)でも使っていました。基本が分かりやすく書かれていて愛用しました。あとは授業で使ったパワーポイントを見返したりしました。

試験勉強で使用しているオンラインサイト
オンライン(有料)ではKaplanを使いました。これも学校のレビュークラスで使っていたのですが、かなり難しいです。ひたすら問題を解き続け、間違った問題を見直します。しかしすごくいいレビューになりました。それから、多くのクラスメイトが使っていたのがUWorldというサイトです。これもお金がいくらかかるのですが、問題が全て“Select All That Apply”(多肢選択式)なのでかなり頭を使います。一発合格したクラスメイトたちは、このサイトをよく使ってたはずです。

試験勉強スケジュール
勉強スケジュールですが、僕自身が夜型なので朝はぐっすり寝てました。昼頃起きて軽くご飯食べて(いっぱい食べると眠くなる)、図書館にコーヒーを持って行き、閉館の7時ごろまで勉強し、帰ってご飯食べて(腹7分目)、ちょっとくつろいで2時間ほど勉強し、ベッドへ倒れ込んで寝ます。平均で一日5~7時間でしょうか。それを学校を卒業してから3カ月続けました。すごく集中できた日は5時間以下です。量より質だと思います。ちゃんと集中できれば丸一日勉強する必要なんてないと思いますし、一日中集中できる人間なんていないと思います。空いた時間でリラックスしましょう。

アドバイス
勉強する時は集中して勉強する、休む時はゆっくり休んでください。看護学校での授業や実習、NCLEX前は辛くて不安だらけですが、その分合格して免許が来た時の喜びは最高です!

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自分の復習ノートを作る。

Sさん(女性 38歳)

正看護師4年(日本)、渡米:2015年。最終学歴BSN

受験勉強のポイント

こまめに休憩を取り、外へ少しでも出ること。休憩中に音楽を聴くのは必要だと思いますが、勉強中は控えています。私は朝方人間なので、早寝早起きを習慣にしています。

試験勉強で使用している教科書や参考書
⦿ NCLEX-PN Examination Sauder’s
⦿ NCLEX Q&A made incredibly easy

試験勉強で使用しているオンラインサイト
⦿ ATI
私は個人的に好きではありませんが、学校の授業や試験で使用しました。
⦿ Kaplan NCLEX Prep Review Course
私は「3 カ月コース」を選び自分のペースでやってきました。

試験勉強スケジュール
朝、6時半には起きて8時前くらいに学校の図書室に到着し、だいたい午後3時くらいまで勉強します。日曜日は、公共図書館で昼から6時くらいまでいます。

アドバイス
私は勉強が苦手なので、アドバイスになるか分かりませんが、とにかく練習問題をやって、足りない知識は本やインターネットで調べてノートに書いて、自分の復習ノートを作ってきました。知っている知識は書く必要はなく、自分なりに理解できなかった部分は書いて理解します。なぜなら、やはり英語は母国語ではないし日本語のようには簡単に理解することはできないからです…。正直、一日中勉強しても足りません…が一発で合格できるようにあきらめないで頑張ることです!


問題文を音読して耳からも学ぶ。

Mさん(女性)

正看護師歴3年(日本)、渡米:2018年 。最終学歴BSN。現在NCLEX対策クラス受講中

受験勉強のポイント

NCLEXに限らず、理解することはとても大事なことだと思っています。また、私は問題文を音読しています。英語を勉強する時間がなかなか作れないので、問題文からも英語に慣れるためです。あとは知らないことをノートにメモしてきました。

試験勉強で使用している教科書や参考書
Saunders と Lippincott の参考書です。  

試験勉強で使用しているオンラインサイト
オンラインサイトはまだ使用したことがないです。

試験勉強スケジュール
学校の課題と、授業にもよりますが、1日3~5時間くらいかなと思います。

アドバイス
私にも受験勉強する前に教えて欲しいです(笑)。NCLEXは日本の国家試験よりも細かく問われるので、自分がすでに持っている知識をさらに磨くといいと思います。私は現在TOEFLメインで勉強しており、NCLEXは本格的に勉強開始していませんが、週1回程度Saundersのレビューブックを1時間程度解いています。TOEFLのスコアを合格後、NCLEXメインの勉強に切り替える予定です。

勉強で気を付けていることは、目視だけでなく必ず発音を聞いて耳からも学ぶこと。分からなかった問題は繰り返し解くこと。そして必ず少しでも毎日勉強し、眠いと思った時は必ず寝てから勉強すること(眠い中頑張っても頭に入らないため)、勉強方法は人によって何が最適か異なってくると思います。一概にこれが正解という一つの勉強方法はないと思います。なので、自分に合った、しっくりくる勉強方法を続けることが大切なだと思います。毎日少しでもいいので、何時間か勉強する、または何ページまで勉強する、など一日の課題を決めると勉強しやすいと思います。また、同じ夢に向かって頑張っている人の体験談(アメリカ看護ウェブサイトSNS )を見ると励みになります。

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臨床経験とは切り離して勉強する。

Sさん(女性)

キャリアチェンジでRN取得。渡米:2014年。現在、ニューヨークでCharge Nurseとして勤務。

受験勉強のポイント

NCLEX 勉強中に気を付けていたことは、ストレスを溜めすぎないことです。NCLEXの勉強自体がかなりのストレスなので、それ以外のストレスを極力減らすことです。ストレスが溜まっていると感じたら適度に発散していました。

試験勉強で使用している教科書や参考書
教科書は特に使用していませんでした。参考書に関しては参考書と呼べるほどのものではありませんが、「The Remar Review Quick Facts for NCLEX」という本を使用していました。これはNCLEXに最低限必要な覚えておくことが記載されています。もちろん十分ではないのですが、“これだけはおさえておかなくてはいけない”ことがまとめて記載されているので、勉強の助けになりました。

試験勉強で使用しているオンラインサイト
私はUWorldやKaplanを使用していました。使用期間は3カ月程度です。費用はプランによって異なりますが、私が使用していたものは、Uworld (90日間/179ドル)、Kaplan(6カ月間/ 99ドル)です。

試験勉強スケジュール
学校などもあったため、毎日同じ時間勉強することはなかなか難しいかったのですが、一日勉強する時間が確保できる日は12時間程度勉強していました。だいたい午前9時~午後9時です。Uworldなどのオンラインサイトは携帯からでもアクセス可能なので、移動時間や待ち時間など、時間があればとにかく問題を解いていました。

アドバイス
NCLEXの勉強をするにあたり、まずは自分にあった勉強方法を見つけることが大切だと思います。勉強方法は人それぞれ違うので、他人の意見を参考に、自分に合った勉強方法を見つけてください。また、NCLEXはかなりひっかけ問題が多く、特に臨床経験がある人は、臨床経験を基に問題を解こうとすると余計混乱すると思います。NCLEXはあくまでも“NCLEX” なので、臨床とは切り離して勉強した方がいいように思います。問題を解いていくうちに何を答えさせたいのかというのも分かってくるので、それが分かると勉強も進めやすくなってくると思います。

NCLEX突破は簡単ではありません。しかし、自分が努力すれば必ず受かります。なので、なかなか結果がでなくても諦めず勉強し続けてください。

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「アメリカ看護仲間」 第1回お話し会 in Japan 開催!

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