2023年度初!日本での「対面個人カウンセリング」開始

2023年度初!日本での「対面個人カウンセリング」開始

2023年4月1日掲載

3月から日本に帰国し、家族の介護サポートをしています。このひと月ほどでつくづく実感したのは、介護は終わりのないサポートであること。心身共に慣れない疲れが日々溜まり、外出も制限され仕事との両立はかなり厳しいと感じました。母は在宅での介護を希望しているため、父も母の介護を中心にした生活を2年も過ごしています。私が帰国して少しでも役に立てればと心から思っています。在宅看護を開始してからケアマネを中心に全て訪問で、看護師や医師にリハビリや訪問入浴などについて、適宜相談しながら進めています。特に、私がアメリカにいる時は、週1回Eメールで訪問時の報告を送ってくれる訪問看護師の石濱さんには感謝しかありません。

2023年は日本での対面カウンセリングに注力

そういった個人的な事情もあり、3月から開始した対面カウンセリングは、5月まで続く予定です。コロナ禍も落ち着きを見せた今年は、関東は東京都と地元の栃木県を、関西は大阪府を中心に、オンライン形式ではなく対面で行います。

現在4月の予約を受け付けています。5月以降の予定は未定ですが、決まり次第本コラムでもお伝えしようと思っています。

今回の対面個人カウンセリングは、急な告知にもかかわらずあっという間に埋まってしまいました。以下に事前にお送りいただいたメールを基に相談内容をご紹介します。対面カウンセリングを検討している皆さんのお役に立てていただければと思います。

■ Iさん(39歳)女性
Iさんは、事務職(Eビザ)として4年間アメリカで働いた経験があります。その後、日本の正規看護学校を卒業し、産婦人科、手術室を経て、ER勤務中です。Iさんの希望は、再び渡米しカリフォルニア州で働くこと。前回の渡米ではビザスポンサーを探すことができず本帰国しましたが、今後はアメリカで看護師として働きたいということです。一度ビザを取得した場合、再渡米は難しいということを承知の上で、今回ご連絡をいただきました。

■ Jさん(40歳)女性
Jさんは数年前にご主人の仕事で家族そろって渡米しています。一昨年前にご主人は帰国されましたが、Jさんは現在、お子さんと一緒にFビザでアメリカで暮らしています。日本では看護師として13年ほど勤めていた経験があり、今までに何度もRN(アメリカ正規看護師)の資格を取得しようかと考えていましたが行動できずにいたそうです。日本にいるご主人が代わりとして対面個人カウンセリングにいらっしゃる予定です。

■ Kさん(29歳)男性
以前お問い合わせをいただいたKさんから、再び連絡がありました。他社で2000ドル以上かけてNCLEX書類申請を依頼し、9カ月前にNCLEXに合格したそうです。当初、その会社のエージェントから看護師資格さえ取得できれば、アメリカは看護師不足だからスポンサー探しは簡単だと言われてきたものの、結局1年ほどたってもスポンサーが見つからず苦労しているということでした。他社に依頼していたのでかなり迷われていたようですが、看護師の永住権スポンサーについて、弊社の有料カウンセリングを受けたいとお申し出がありました。

■ Lさん(39歳)女性 
Lさんは勤務17年目のベテラン看護師です。アメリカで看護師として働きたいと思い10年がたつそうです。情報収集は欠かさず行っていて、これまで本コラムも読んでいただいているということでした。前回の「お話会」に参加し、アメリカで働く日本人看護師の話を聞いたことで気持ちがリセットされたそうです。ご自分でいろいろ調べているうちに、日本人の場合、看護師として永住権を取得するのではなく、市民との婚姻による取得が多いことに気付いたそうですが、その方法は避けたいとこと。ただ、このままでは前に進まないため、対面カウンセリングを決意されました。

星 宣子から
今回の相談者の多くは、これまでご自分でアメリカ看護留学に関する情報収集をしていた経験がありました。お話を伺うと「よく考えてみると、その情報の内容は自分に当てはまらないことに気付いた」とおっしゃる方がほとんどです。特に、インターネットの情報やそこに載っているケースは千差万別です。共通しているのはアメリカ看護留学というだけで、個々によって、滞在資格や合法的に働くまでの道のりは異なるのですから当然なのですが、意外にもそれに気付けない人が多いのです。

せっかく留学しても、場合によっては日本に帰国せざるを得ないケースもあります。しかし、インターネットやSNSなどで「簡単に永住権を取得できます!」といった言葉を信じてしまう人もいます。簡単にアメリカの看護師の資格を取得したり、永住権を取得したりできる方法に飛びつきたくなるのは分かりますが、はっきり言えば、そんな甘い話はありません。アメリカには世界中から看護師志望の人たちが集まってきます。けれど合法的に働くことができる資格を取得し就労するという面で苦労し、結局自国に帰らなければならない人が多いです。

留学のために正規の手続きを踏む、認可された学校で学ぶ、必要書類を確認する、永住権取得や就職を見据えた計画を立てることは、当たり前のようですが意外にもそれができている人はあまり多くないのが実情です。理由はさまざまですが、中には安価な手数料に惑わされ必要な書類を提出できていなかったり、他人が成功したからという理由でそれを真似たりして、結果苦い思いをしている人もいます。

今回の対面個人カウンセリングを通してお会いできた皆さんには、改めて書類手続きの重要性はもちろんのこと、就職を視野に入れたアメリカ医療機関とのコネクションについてもお伝えできたのではないかと思います。今後も、初回のカウンセリングでこの2点は必ず伝えていきたいと強く思いました。

3月18日、20日に行われたアメリカで働く現役日本人看護師との「お話会」の様子です。

日本に帰国する直前、LAXのショップでお土産を購入しました。3月上旬の真夜中の空港は思ったよりも混んでいました。

在宅介護を望む母のために訪問入浴をしていただいています。システムの素晴らしさには驚きました。

白澤病院(難病指定病院)に視察に行きました。

地元(栃木県)で宇都宮ブレックスの試合を観戦中!

日本で働く外国人看護師が目指すアメリカ看護留学

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4月からのNCLEX試験  NEXT GENERATION NCLEX(NGN)

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