日米の看護師を経験して感じること
2026年7月15日掲載
日本で看護師としてのキャリアを積み、その後アメリカの大学で看護学士(BSN)を取得し、日米看護師をされたMeさんに異文化の中で見つけた「日本人の強み」と、直面した「現実」について綴っていただきました。
日本で培った「正確さ」と、アメリカで求められる「発信力」
日本で教育を受け、看護師として働いてきた私は、正確さや責任感、周囲との調和を大切にする姿勢を自然に身につけてきました。
しかし、アメリカの看護大学は、そうした価値観に加えて「自分の考えを言語化し、発信する力」が強く求められる環境でした。 日本では、主張が困難な方の代わりに周囲が察して動く「優しさ」がありますが、アメリカでは「当事者が訴えないなら存在しないもの」として扱われる現実があります。適応していく中で、日本人が持つ強さと、アメリカ的な意思表示の重要性の両方を学び、看護をより多角的に捉えられるようになりました。
忘れられない経験:ホームレスシェルターでのボランティア
留学中、最も鮮明に覚えているのはホームレスシェルターでのボランティアです。食事の配給やマンツーマンのアンケート調査を行いました。
背景がわからない相手へ接近する恐怖
自分の英語が伝わっているかという不安
「助ける」とはどういう意味なのかという自問自答
援助者側の自己満足になり得るという現実
これらは、日本で普通に生活していたら決して味わえなかった、実体験を通した深い学びとなりました。
最大の壁は「英語力」―これから留学する皆様へ
留学生活で常に私を苦しめたのは、不十分な英語力でした。 大学入学当初は、先生の話す内容が全く聞き取れず、今のが説明なのか質問なのか、宿題は何なのかさえ自力で把握できない日々。幸い、優秀な日本人の友人に恵まれ無事に卒業できましたが、彼女たちには一生感謝してもしきれません。
これから留学を目指す皆様へ、私からお伝えしたいのは「早めから英語力を強化してください」ということです。これは、自分との約束でしか成し遂げられない、最も重要な準備の一つです。
長期的なサポートが「夢」を「現実」に変える
気づけば、このような貴重な人生体験をさせてもらって10年が経とうとしています。私の留学を現実のものにしてくれたのは、専門的なサポートがあったからです。
看護留学は、出願、書類準備、頻繁な制度変更への対応など、個人では判断が難しい場面が多々あります。単発の手続きではなく、長期的な視点で一人ひとりの状況を理解した支援を受けることが、看護留学を成功させる鍵だと実感しています。




