LOS ANGELESで頑張る看護師の卵たちの”つぶやき” ~看護科ターム1終了しターム2へ進みました!~

LOS ANGELESで頑張る看護師の卵たちの”つぶやき” ~看護科ターム1終了しターム2へ進みました!~

*インタビューは2018年に行なわれました。

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A.Mさん

Q. 非常に困難と言われる看護科編入に挑戦した理由は何ですか?

A. アメリカで勉強してみたいという夢を持っていて、あきらめたくないという思いがありました。

Q. 日本とアメリカの看護の異なるところは何ですか?
A. 日本よりもアメリカの方が仕事において、看護師一人ひとりの責任感が大きいと感じました。また、日本では患者のほとんどが日本人ですが、アメリカは人種も多様なので、文化や習慣を知ることも大事なのだと思いました。

Q. 編入後にもっとやっておけばよかったと思ったことは何ですか?

A. 英語をもっと勉強しておけばよかったと思いました。

Q. 授業で一番難しいと思う科目はなんですか?

A.どの授業も私には難しいのですが、特に授業中のディスカッションが苦手です。もともと、日本でも学生の時から苦手でしたが、それが英語になるとさらに難しく感じ、言いたいことが言えないこともあり、毎回ドキドキしています。

Q. 普段のスケジュールを教えて下さい。

A. 平日オンラインの課題をやり、木曜日と金曜日に学校に通っています。

Q. アメリカと日本の看護学生に違いを感じることはありますか?

A.課題や勉強、テストが大変なことは日本と同じだと思います。しかし、アメリカでは、毎回各教科ごとに論文やプレゼンテーションがあることに驚きました。これが一番大変だと感じています。

Q. 学校で友達はできましたか?

A. 最初は、なかなか話しかけられなかったのですが、実習やディスカッションを通して、仲良くなりました。やはり、こちらから話していくことが大事だと思いました。

Q. アメリカでの看護科実習について教えて下さい。

A. 実習は午前7時頃に始まり午後4時頃に終わります。私の場合、週2~3回実習に行きましたが、場所や行く日は自分で調整できます。実習先でRN(正規看護師)についてまわるなどは日本と同じです。また、日本では記録物や課題がたくさんあり大変でしたが、アメリカは、日本ほど記録物や事前・事後課題がないため、しっかり睡眠時間が取れました。

Q. 今後どのような目標やキャリアを考えていますか?

A. アメリカで学び始めたばかりですが、今はまだ、看護に対するイメージなどがそれほど変わることはありません。ただ、実習や授業を通して、RNの責任感の大きさを知り、今まで私はそこまで責任感を持っていたかなと考えてしまいました。今後については、まずは学校卒業、そしてNCLEX合格を目指して頑張りたいと思います。

A.Mさんの前回インタビューはこちら

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Y. Sさん

Q. 非常に困難と言われる看護科編入に挑戦した理由は何ですか?

A.私自身、アメリカで看護師になるためには、どんなに困難な道だと知っていても、看護科編入は避けては通れないと確信しています。そして、後悔したくなかったのと、成功しても失敗しても自分にとって良い経験になるという確信を持ちながら行動しています。まだ編入し道半ばなので、目標を達成できるようにベストを尽くしています。

Q. 日本とアメリカの看護の異なるところは何ですか?

A. まだ、アメリカのごく一部しか知らないので、今のところ違いを見極められていません。ただ、看護師が多忙であることの弊害や、転倒、誤薬インシデント予防への取り組みなど、国を問わず共通した医療事情は多くあります。また、根本的に患者さんの人種が違うため、それに伴うさまざまな準備が自分自身に必要であることは感じてます。継続して、それに順応できる経験を積んでいきます。

Q. 編入後にもっとやっておけばよかったと思ったことは何ですか?

A. やっぱりどこに行ってもついて回るのが言語力ですから、とにかく語学力の強化です。すべての理解は、英語力に比例します。私の場合、自分の言葉でプレゼンテーションをしたり、論文を書いたりするにはほど遠い英語力でした。現在は、看護科の授業と並行して英語のブラッシュアップに努めています。 また、アメリカの学校文化や人間関係に慣れるのに時間がかかりました。個人的には、これまでにも旅行や他の国の方と接する経験はあったので、すぐに慣れると思っていましたが、なかなか思い通りにはいきませんでした。

Q. 授業で一番難しいと思う科目はなんですか?

A. 薬学(Pharmacology)が苦手で、今もそれに苦労しています。

Q. 普段のスケジュールを教えて下さい。

A. 月曜日と火曜日は自宅にてオンラインクラスを受講し、木曜日と金曜日に通学し1~2教科を受講するという流れが多いです。ターム毎にスケジュールが異なるので週3回の時もあります。

Q. アメリカと日本の看護学生に違いを感じることはありますか?
A. 私はRNですが、先日、マネージメントということでLVN(准看護師)の実習を見る機会がありました。それを見る限り、LVN学生の時から患者さんに医療行為を通して触れる機会が多い印象を受けました。日本では、安全の観点から積極的には医療行為を行えない印象です。おそらく、より実践力を高めることに重点をおいて訓練していると思われます。ちなみに、私が通っている学校では、血圧計やその他の備品はすべての学生自身で購入するようになっていて、日本のように学校側が用意するシステムはありません。

Q. 学校でアメリカ生活で友達はできましたか?

A. 学校ではもちろん、英語力改善の一環で、友達ができたこともありました。特に努力はしていませんが、友達を増やせるツールは多くあります。

Q. アメリカでの看護科実習について教えて下さい。

A. 学校のスケジュールに従い、3〜5箇所で実習を行います。LVNは看護技術中心に、RNは、看護技術に加えてリーダー業務中心に動きます。組織の中で自分がどこにいるのかを考え、どう動くべきかを学びました。

Q. 普段の生活なので心掛けていることはありますか?

A.できる限り、英語は英語で考えるようにして勉強しています。また、ボランテイア活動もスケジュールに合わせてスタートしています。やはり語学力向上を意識して行動しています。

Q. 今後どのような目標やキャリアを考えていますか?

A. こちらで学ぶようになって、患者さんはじめ、医療環境や文化が違うので、より一層勉強し対応できる力をつけなければならないと強く思いました。現状は、RNとして働き、職場スタッフ、患者さんに認められるように貢献することを最大の目標としています。

前回のインタビューはこちら


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Mさん

Q. 入学から2ターム目を迎えての感想を教えて下さい。
A. あっというまに2ターム目も終了目前です。ホントに、本当にあっという間(笑)。NCLEXの勉強もさることながら、今は学校の授業についてくのがやっとといったところ。でもそろそろ慣れてきました。アメリカ看護さんのおかげで無事看護科には入れたものの、1ターム目は本当に何が何だか分からないことだらけで大変でした。アメリカの大学は、毎回授業の進み具合がとても早くて「え?今日でもうこのチャプター終わり!? 20ページ以上あるのに!?」とよく感じますね。今でもです(笑)。また3カ月間ごとにタームが回るので、テストも3カ月間の間に何回やるの?え、おまけに論文も?みたいな感じです。必死です(笑)。

Q. 普段の生活なので心掛けていることはありますか?
A. 計画が大事ですね。アメリカに来てからすでに9カ月…もう本当に早い。私は追い込まれると投げやりになっちゃうタイプなので、計画が大事だなぁと日々感じています。忙しいのは全員一緒。理由にならないと思うんです。自分のやり方に合った方法で、なるべく早くNCLEXを突破したい。もう受かってる人、とても勉強が進んでいる人、他国ではオンラインの予備校のようなものも充実してるらしい…。周りのクラスメイトをみて焦ることも多いけれど、いいように解釈して私のモチベーションにつなげたいですね。幸い、次のタームで学校側がNCLEXの対策講座を開催してくれるので、それに参加する予定です。

Q.今後どのような目標やキャリアを考えていますか? 
A. ひとまずNCLEXの 突破が第一目標です。エンドースメントにも時間がかかるようなので、なるべく早く合格したい!もちろん、学校の授業もあるので、うまくバランスを取りながら勉 強していきたいです。悩みは3カ月間でタームが回るので「この感じで勉強していこう!」とリズムが取れるようになる頃に、タームが終了する こと。3カ月ごとにリズムが変わるのはいまだに慣れないです。でもそろそろ履修科目が減ってくると思うので、時間に余裕ができるのではないか と期待してます(笑)。

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星宣子から

今回、登場していただいた皆さんは、渡米前から看護科に入るために準備を進め、NCLEX書類申請も無事済んで、現在は、NCLEX受験勉強と看護科の勉強との両立をしている頃でしょう。「1日24時間じゃ足りないんですよ!」という台詞は、看護科を卒業した方の多くが私に送ってくるコメントの一つです。

アメリカの看護科に入り、いかに時間を有効に使うか―。これは各タームごとにある試験や実習において、ストレスを少しでも溜めないコツです。こうして継続して体験談を書くことも、自身を振り返るよい機会になっているのではないかと思います。看護科に入っても、アメリカで生活している限り、さまざまなところで関わるアメリカ在住邦人からの情報は自然と入ってくるものです。

以前、弊社のコラム「アメリカで成功する看護師」でも書きましたが、“アメリカで成功する看護師”とは、アメリカ人との結婚で滞在資格を取得した人たちではなく、現地で看護師として認められ医療施設や病院などから永住権スポンサーしますよ!というオファーを受けてきた人のことを指します。ライセンスは異なりますが、私は、教職で永住権申請サポートをして貰いました。つまり皆さん同様に、アメリカで合法的に働けるビザを取得するために、滞在資格の面では常に慎重に行動してきました。

卒業時期が近づくにつれ「NCLEXに合格したらどうするか」「看護科を卒業したらどうするか」「OPTになったらどうするか」と、いろんな局面での心配は尽きないと思います。目の前にあるやるべきことはもちろんですが、先のことを見据えた行動は、アメリカで看護師として働けけるかどうかのキーにもなると考えて欲しいと願っています。迷ったらその場で留まってしまう だけ。あれこれ考える前に、渡米をすると決めた初心に変えってみるのもよいでしょう。

個人的なことで恐縮ですが、アメリカ生活も20年を迎えました。今の私があるのも、ビザ取得の際にお世話になった岡本校長のおかげです。今でも変わらず感謝しています。あの時のアドバイスがあるからこそ、今の自分がいると思っています。そして、ニューヨークにいた頃、心身ともに弱っていた時にお世話になったYoko さんとIkukoさん、そして今は天国にいるZackにも感謝しています。困った時でも人のせいにせず、自分自身を振り返ることを教えてもらいました。自分だけが辛いのでない、たとえ、人それぞれ起こっている問題は違っても、皆辛くて泣きたいことはたくさんあるんだと。

今を踏んばって前進して下さい。初心を忘れることなく!応援しています。

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