年齢・性別・キャリアは看護留学の障害にはならない!~ 2023年夏「看護留学カウンセリング」レポート

年齢・性別・キャリアは看護留学の障害にはならない!~ 2023年夏「看護留学カウンセリング」レポート

2023年9月2日掲載

2023年夏の「看護留学カウンセリング」を東京都内と栃木県で行いました。コロナ禍ではオンラインに切り替えましたが、昨年から対面カウンセリングを再開しています。近年、家族の介護で一時帰国する機会も多いため、今年は4月にもカウンセリングを開催し、今回を含めて計23名の皆さんとお会いすることができました。今後は、10月にアメリカ看護師とのZoomでの対談、11月以降は、東京と栃木の2会場で対面個別面談を開催予定しております。詳細はアメリカ看護留学のFacebookなどをご覧ください。

今回のカウンセリングでは、大ベテラン看護師やキャリアチェンジ、MBA学生、子連れ看護留学希望など、さまざまなバックグラウンドを持つ方とお会いしました。その一部をご紹介します。

8年前の自分に戻って…
ベテラン看護師の再挑戦

Sさん(46歳)

Sさんに最初にお問い合わせ頂いたのは2015年にさかのぼります。Sさんは38歳でした。当時Sさんは、アメリカで看護師になりたいという目標に向かって貯蓄に専念していました。その頃、同僚から、費用も安く短期間で英語が話せるようになると勧められ、セブ島での医療英語の短期留学も経験しました。そこで学んだことを生かして、弊社の(医療)英語力レベルチェックテストを受けました。しかし自分が考えていたレベルには達せず、またセブ島での短期留学費用がかさみ渡米を諦めてしまったのです。

それから8年の月日がたち、今年Sさんから再度お問い合わせを頂きました。46歳になり大ベテランとなりましたが、職場では年齢による差別的な言葉を耳にしたり、給料もこれ以上はもらえないだろうという現実を目の当たりにしたりする機会が増えたそうです。「年齢的に遅いのは分かっていますが、どうしても長年の夢を諦めることができないので相談したい」ということでした。

郵便局職員からアメリカ看護師へ!
51歳でキャリアチェンジを目指す

Tさん(51歳) 

郵便局で働くTさんとお会いしたのは、2017年に大阪会場でセミナー開催後に行った個別面談です。その頃は、憧れの職業である看護師、それもアメリカの看護師として現地に住んで働きたい!というのがTさんの目標でした。当時はセミナーの内容は専門過ぎて理解できなかったというTさんの感想を今でも覚えています。しかし、その後セミナーで会った同年代の女性がアメリカで看護師になったというのをYouTubeを最近観て、勇気をもらい連絡して来たそうです。

●星宣子から●

今回、私が皆さんにお伝えしたいのは、アメリカの医療機関での雇用には、年齢も性別もキャリアも関係ないということです。もちろん、海外の看護師が就職するとなると、アメリカで合法的に働くビザや、雇用の面でコネクションが必須であることは今も昔も変わりません(そのため、私は就職に強いコネクション作りを10年以上続けており、今なお100%の就職率と100%の看護師永住権取得の実績があります)。

現に、私の主人が先日お世話になった病院のアメリカ人のRN(正規看護師)は、35歳でLVN(准看護師)に、39歳で正規看護師になったそうです。そして今はBSN(看護学学士号)になるために働きながら勉強しているとのことでした。また、キャリアチェンジして看護師になった人が多いです。例えば、ヒスパニック系の看護師たちは、子どもが手を離れた頃に、CNA(看護助士)やLVN/PN(准看護師)を目指すことが多いです。

看護留学サポートという立場から、私にはアメリカの病院や医療施設などさまざまな医療機関とつながりがあります。弊社が誰かを推薦すると、その推薦者の前職の給与額だけでなく性格を聞かれたり、子どもの送り迎えの有無など、はっきり言ってしまえば、私がどの程度推薦者を推薦できるのか?と聞かれたりすることはあります。しかし今まで10年以上やりとりしてきている中で、推薦者の年齢を聞かれることはありません。

日本をはじめとするアジア諸国では、年齢や性別、キャリアが就職の壁になることが多いです。これは医療従者に限ったことではなく、バイトの求人でも年齢制限が設けられていることがあります。今回のコラムが、年齢やキャリアを理由にアメリカ看護留学を躊躇している方への励みになればよいと思います。

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