3都市合計59名が参加。 第3弾セミナー/個人カウセリングを実施
2013年11月に第2回目を日本で開催した『セミナー/個人カウンセリング』以来、全国各地からの問い合わせメールが大幅に増えたため、開催場所を北関東方面を中心に、関西にまで拡大したセミナーを計画しておりました。2014年9月、約10か月ぶりに待望の『アメリカ看護留学セミナー/個人カウンセリング第3弾』を敢行。約1か月にわたる滞在中に、3都市で合計59名とお会いすることができました。今回はその模様をお届けします。
《参加者》
現役看護学生をはじめ、正看護師、准看護師、鍼灸師、フリーター、看護大学院講師に加え、現在カナダ語学留学中の学生(シカゴ生まれで、一時帰国中に参加)や、4年前にアメリカのコミュニティカレッジを卒業し、現在日本で看護師を務めている方、そしてシングルマザーの正看護師など、たくさんの方にご参加いただきました。
《セミナー参加目的および質問(一部)》
NCLEX書類申請の注意点について。
アメリカの看護学校が閉校して困っている学生がいると聞くが、問題を未然に防げることがあれば知りたい。
アメリカで看護師になるための近道を知りたい。
日本でCNS(専門看護師)を持っているが、留学に先駆け、まずはアメリカでの医療現場見学を希望している。
アメリカ看護師資格を取得済みだが、再渡米して働きたい。
アメリカで看護師になるための費用が知りたい(授業料、生活費など)。
◆ 2014年9月1日 電話カウセリング
相談者 : 斉藤まみさん (仮名) 25歳
カナダ語学留学中正看護師 滋賀県出身
シカゴで生まれ、日本で育った斎藤さんは、現在カナダに語学留学中。将来はアメリカでの看護師免許取得を考えています。斎藤さんによるとカナダで免許を取得したほとんどの日本人たちは、3年ほどで帰国しており、色々な情報や憶測が飛び交うなか、何が真実なのかわからずに不安だと話す斉藤さん。ウェブサイトで見つけた某団体の個人カウンセリングでは「不信感」だけが残り、一時帰国で現在に至るそうです。これからアメリカのNCLEX-RNを受けた場合、留学生の合格率はどのくらいか?などの質問を受けました。その後斉藤さんは、大阪ライブ中継で開催されたセミナーにも参加され、具体的な資金面やNCLEX合格率、現地の看護師情報について話をしました。11月には一旦カナダへ戻りますが、年内中に帰国し、渡米は2015年9月を予定しています。
相談者 : 五十嵐こうたさん (仮名) 35歳
フリーター(俳優) 福岡県出身
日本では俳優として仕事に就いて8年が経つ五十嵐さん。ネットで知り合ったサンフランシスコ在住の看護師を目指す男性の情報を得てから、アメリカで看護師として役に立つ仕事をしたいと決意を固めました。その後いくつかの留学会社にアメリカで看護師として働くことについて問い合わせをしたものの「アメリカはビザが下りないからお勧めしません。ニュージーランドやカナダはどうか?」と言われたそうです。知り合いに聞いたりネットで調べていたのですが、この年齢でキャリアチェンジする事に不安は募るばかり。そんな折、びびなびで私のコラムを見つけ、直接話を聞きたいとご連絡いただきました。主な質問は、アメリカで看護師として最短でなれる期間と費用、諸々の総額、そして自分のように転職する人は他にいるのか、などでした。今後は、まず資金を貯め1年後の渡米を目指すそうです。
◆ 2014年9月6日 個人カウンセリング(主催:株式会社アットワールドデイーサイド留学情報センター)
相談者 : 松本順子さん (仮名)
ICU正看護師 産婦人科務経験7年 神奈川県出身
松本さんは、義理の姉がニュージャージー州に住んでおり、その息子2人が私が教師をしていた頃の教え子という事もあって紹介されたとの事。今後、どの時期で渡米するかを中心に話をしました。現在は海外英語学院というところで医療英語を学んでおり、英語力は少し自信があるが今後どうしたらよいか、またNCLEX受験申請をする際、海外からの看護師たちはかなり厳しい審査があるという事は現地の看護師からも聞いて理解したが、どうすればその厳しい審査を通るのかという質問をお持ちでした。松本さんの場合、アメリカ国内での就職を強く希望しており、就職の際には、彼女の最低必要な英語力と臨床実習経験が有利になるなど具体的にアドバイスをしました。渡米は今年の秋を予定しており、先月正式に弊社にお申し込みを頂きました。現在は、居住する予定の地域の看護事情を含めカウンセリング中です。
相談者 : 小泉さちこさん (仮名)
内科正看護師 外科勤務経験8年 北海道出身
昨年度、ご自身でカリフォルニア州でNCLEX書類申請をしたものの、必要単位数が足らず、来年夏までに書類を揃え提出するようにという手紙が看護協会から届き、どうしたらよいかわからず現在に至っているそうです。実はこのような相談は、渡米してからいただくことが多く、年々増えているのが現状です。現地に通う看護学生でも、入学時には問題がなかった成績証明書であっても、NCLEX書類申請時になると米国内で再度書類査定機関に送付しなければいけないケースもあります。この件に関しては、カウンセリングと弊社提携の専門家機関に書類査定を依頼する事になり、書類再申請を来年1月に間に合うように作成開始しました。
◆ 2014年9月7日 IPEC東京支店と大阪ライブ中継(主催: 特定非営利活動法人プロフェッショナルイングリッシュコミュニケーション協会 協賛: ILC国際語学センター)
昨年11月に開催された第2弾のセミナーに続き、今年新しく行ったIPECと弊社のコラボセミナーです。東京会場では20名近くの参加者が集まり、大阪会場からは2名が中継を介して参加しました。席や時間に限りがあるためセミナーに参加できなかった方には、別途個人カウンセリングで対応するようにしました。11月のセミナーカウンセリング者に比べると、「渡米後、英語力なしで米国で看護師になれる」と考えている方は少なくなり、英語圏での専門職である看護師への意識は、より現実的になっていたと思います。前回同様、全国各地からご参加いただきました。
◆2014年9月20日 個人カウンセリング開催(留学情報館主催 東京)
第2弾セミナー開催していた会場の都合により、急遽、個人カウンセリングで対応しました。遠方にも関わらず、参加者は東京観光も兼ねて、静岡、長野、熊本、京都から来ていただきました。前回同様、西日本からの参加者は、誤った情報に翻弄されたり、悪徳業者との苦い経験を持つ参加者が圧倒的に少なく、素直に受け入れてもらえたのが印象的でした。2名の参加者から、来年4月を目安に渡米するので既にお申込みを頂き、看護学校入学対策試験等の予習学習準備を開始しました。
第3弾セミナー/個人カウセリングを終えての感想(星 宣子)
3回目となった日本でのセミナーですが、まだまだ多くの方が、看護留学に関する正確な情報を得る機会がないのだと実感しました。特に関東在住者の多くは、ネット上のアメリカ看護留学に関する書き込みサイトに惑わされている人が多いと感じました。しかし、関西在住者の方の多くは、オーストラリアやニュージーランドも視野に入れてセミナーに参加している方が多く見られました。
個人カウンセリングでは、「年齢を考えるとアメリカへ看護留学は遅いような気がするが、若いころからの夢だったので挑戦してみたい」「日本では看護大学院を卒業したが、アメリカでの看護経験を1年でもよいから積んでみたい」といったチャレンジ精神溢れる方が多かったように思います。また印象的だったのは、皆さんが看護留学にあたり、必要な学校選びや就職条件などの事項よりも、書き込みの情報によって生まれた不安や心配を私と話すことで取り除こうとしている感じを受けました。
日々感じてはいる事ですが、日本滞在中にも実際に何度も耳にしたのが、アメリカ看護留学を広告にうたいながら、実際には事実とは異なる情報を発信する人たちもいるようでとても残念です。また現地情報を知らない看護留学会社の多くが、閉校寸前または売却中など経営の怪しい看護学校を紹介していることがあり、開かれているようで開かれていないアメリカ看護留学への道を、現地にいる私が医療従事者とのネットワークを駆使して、お伝えするのが重要な役目なのだと思いました。