米国看護師試験 NCLEX とは?

NCLEX (National Council Licensure Examination)とは、日本で言う看護師国家試験のことです。

  • 正看護師 : THE NATIONAL COUNCIL LICENSURE EXAMINATION FOR REGISTERED NURSES(NCLEX-RN)

  • 准看護師 : THE NATIONAL COUNCIL LICENSURE EXAMINATION FOR PRACTICAL NURSES(NCLEX-PN)

看護学校で勉強したことがしっかり身についているかどうか、また看護師として従事できるレベルかどうかを図るためにこの試験があります。 看護師としてのキャリアを進むにあたって避けて通れないのがこのNCLEXです。 試験は3,000問の問題の中から、最低75問~最高265問が出題されます。 試験はコンピューターで行い、解答者の正解率によって難易度や問題数が変わります。 正解率が80%以上で合格と言われています。 近年、アメリカ臨床経験に関する出題数が増えている傾向にあります。

NCLEXは世界中どこでも受験可能です。

NCLEX受験を受けるためのステップ

【試験を受ける前に】
アメリカ国内の看護学校卒業者であれば、受験資格承認まで60~90日程度ですが、海外の看護資格保持者の場合、120~180日ほどかかります。 前もって準備に取り掛かるようにしてください。

【ステップ1】 指紋採取&バックグラウンドチェック
書類申請前に必要なものです。 Live Scan (State of California Department of Justice : カリフォルニア州連邦政府司法局指定) に出向き、指紋を採取してください。 犯罪経歴がある場合は、その刑罰により受験資格の有無が判断されます。

【ステップ2】 願書・必要書類を送付
働きたい州のBoard of Nursing (看護協会) に願書および必要書類を送付します。 州によって受験条件が多少異なるので、各州の看護協会で受験資格を確認して下さい。 同様に必要書類も州ごとに変わるためhttp://www.rn.ca.govでご確認ください。

ちなみに、カリフォルニア州で願書を提出する際に必要な書類は、以下の通りです (2018年10月現在)。

  1. 『看護協会 (Board of Registered Nursing) 』 宛の個人チェックかマネーオーダー。 金額150ドル。

  2. 2×2 パスポート写真1枚 (後ろにプリントで名前とサインを記入)。

  3. 封筒2枚 (表にプリントで名前とサインを記入)。

  4. 看護学校卒業証明書類。

  5. 過去犯罪歴の有無を記した書類。

  6. SSN

  7. 英語力証明

【ステップ3】 受験登録および支払手続き
Board of Nursingから受験資格承認が届いたら、Pearson VUE (各種資格取得のための試験を実施 ・ 管轄している機関) のサイト上で、受験登録および支払い手続きをします。

【ステップ4】 受験日を予約する
Confirmation of Registration (受験登録) の確認後、Pearson VUE から申し込み内容確認書およびAuthorization to Test (ATT) がEメールで届きます。 試験予約の際には、確認書に記載されている情報が必要ですので、紛失しないように注意してください。 受験日を予約する際、ロケーションも選択できます。

《日本からNCLEXを受ける場合》
上記ステップに加え、下記の手続きが必要です。 このプロセスに3~6か月かかります。

  1. CGFNS *の試験に合格することが第1ステップとなります。 審査期間は6か月間です (現在カリフォルニア州ではNCLEXの受験にCGFNSは不必要ですが、その代わり受験適格を書類で判断します)。

  2. 看護学校成績証明書、看護学校卒業証明書 (和英) を提出する。

  3. 看護師免許証 (和英) を厚生労働省に申請する。 約1か月かかります。

  4. 成績証明書をもとに、指定された用紙にEducation Program Breakdown Referencesを明記する。

CGFNS (The Commission on Graduates of Foreign Nursing School) 外国看護学校 (医療関係) 卒業生審議会のこと。 この機関の目的は、(1) 外国看護学校卒業生が、米国内の病院や医療施設の現場で不当な扱いを受けることがないようにする。 (2) 米国民に安全な看護や医療行為が提供されるよう保障することです。

NCLEXの申請が却下? 近年増加している問題について

近年、日本人のNCLEX申請が却下される事態が起きています。 以下は、実際に弊社に寄せられたケース内容です。

ケース1 : よしこさん (カリフォルニア州在住) 1994年に日本の看護学校卒業
日本で正看護師として10年間勤めた後渡米。 結婚で永住権を取得。子育てが一段落した2007年に、カリフォルニア州でNCLEX-RN受験申請をしました。 しかし以下の理由で申請が通らず却下されたのです。

  • メンタルヘルスの実習時間数とレクチャー時間数が足りない。

  • ファーマコロジーのレクチャー時間数が足りない。

よしこさんは、すぐさまコミュニティカレッジで、上記の単位を取得し書類を提出したのですが、その証明が認められませんでした。理由は成績証明書の表記が不十分だということで、指定された書類の再提出を言い渡されました。この通知の2年以内に再提出されなければ、すべての書類が無効扱いになるため、2009年に 同州NCLEX-PN受験に再申請したのですが、これも成績証明書上に、州が要求する足りない学科があるという理由で却下されました。 卒業年度のシラバス (看護に関する専門科目と過程、任意選択した授業科目、卒業に必要な単位数、科目の履修条件などを記した文書) を英訳して提出しなくてはいけないため、卒業校に依頼したものの、卒業年度のシラバスがないので、新シラバスを学校側が州に郵送。 その後、本人宛に英訳にして提出しなおすように指示がありました。 しかしその2か月後、またもや申請は認められず却下されています。 現在、成績証明書とシラバスの検討を開始。 他州での申請も検討しています。

ケース2 : あかねさん (カリフォルニア州在住) 2006年に日本の看護学校卒業

日本で正看護師として、手術室での勤務経験を3年持つあかねさん。 語学留学のため渡米し、2008年に カリフォルニア州でNCLEX-RN受験の申請をしましたが却下されました。

  • 各実習時間数が明確でないので、英訳シラバスを提出すること。

  • OBのレクチャー数が明確ではないので再受講すること。

あかねさんは、コミュニティーカレッジに入学しようと、1年前からWaiting Listに登録しており、現在ESLを受講中です (コミュニティーカレッジでは、基本的に現地の学生が優先なので、外国人の場合、受験申請に必要な教科を受講するまでに時間がかかります)。

ケース3 : ちえこさん (ミシガン州在住) 2002年にミシガン州で看護師資格を取得

日本で看護大学を卒業後、渡米。 語学留学を経て、アメリカ正看護師の資格を取得。 結婚でカリフォルニア州に転勤が決まり、看護師免許のトランスファーの手続きをしたところ、30時間のContinue Educationを受講するように手紙が来る。 今後、コミュニティーカレッジで受講予定との事。

  • 各実習時間数が明確でないので、英訳シラバスを提出すること。

  • OBのレクチャー数が明確ではないので再受講すること。

以前私が相談を受けたケースでも、オハイオ州の方がRNライセンスをカリフォルニア州に書き換えしようとした時、同様のことが起きています。

ケース4 : ちえさん (ニューヨーク州在住) 2008年に日本の看護大学を卒業

日本で看護大学を卒業後、アメリカでNCLEXゼミクラスを6か月間にわたり受講。 CGFNSにシラバス提出を求められたため、卒業校に頼み要約シラバスを英訳したものを提出しましたが、和英成績証明書とシラバス時間数の詳細が認められず、NCLEX申請が却下されました。 その後、直接卒業校から説明の手紙を提出して貰うが認められず、現在に至っています。 現在、他州のNCLEX受験申請を検討中です。

なぜNCLEX申請は却下されるのか?

《却下される傾向》

  • 日本の看護学校卒業者で、1990年度~2009年度卒業の方

  • 看護専門学校卒業者 (3年制) は、卒業年度に関わらず厳しく審査される傾向にある。

  • 日本の看護学校が出すシラバスの英訳成績証明書に記載されている学科名や時間数が、明確ではない場合が多い。

  • 卒業校に英語でのやり取りが出来る担当者がいない。

  • 学校概要を記した英訳のシラバスがない学校が多い。

看護審議会(BRN)について

各州には看護師審議会があります。たとえばカリフォルニア州には「カリフォルニア州看護審議会(California Board of Registered Nursing)」があり、カリフォルニア州が認可している国家試験(NCLEX-RN)を受験するに値する看護学科の習得を要求しています。

その条件には、以下5つが含まれています。

A. 特定の科目の習得。

B. 一定の講義時間数。

C. 解剖学、生理学、微生物学を含む実験時間数。

D. 看護実習の時間数。

E. 審議会の要求に対し、何が足りないかは、審議会が申請者に直接指摘します。その指摘に応じて、申請者が対応し、受験再申請を行うことも可能です。

各州毎にNCLEX受験申請をする条件を満たしていなければ、全米での受験許可すら認めません。まして、就職となれば、労働許可証、SSN無しにはチャンスなどありません。

弊社では、このNCLEX書類査定を渡米前から開始し、就労許可証を発行する看護学校入学までのサポートをしております。就職面接ではTOEFLスコア取得者は有利になる事実もあります。もしご自身でBRNに提出し返却されてしまった書類の修正はとても時間を要し、受験許可を受けるのは厳しいのが現実です。このことを踏まえた上で書類作成をお勧めします。

America Kango 代表 星宣子が贈るアドバイス

初回のNCLEX書類提出時に保留の手紙が来ると、そこから早い場合で3ヶ月。1年以内に与えられた書類を提出したり、必要単位・時間数をこなして、さらにその証明書を作成しなくてはいけないのですが、期間内にそれらの書類や単位が揃わないことが多いのが実情です。 その理由としては、各州看護協会が認める授業時間数 (講義・実習) や学科名を重視して評価されるためというのがあります。

またアメリカで正看護師の資格を取れば、全米どこでも看護師として働く事ができると思われがちですが、実際には州の看護協会によって、ある一定の基準を満たしているかどうか判断されます。 その基準として、米国内でのライセンス書き換え時に 「 (和訳) 看護学校成績証明書と卒業証明書」 の提出や 「ライセンス書き換え州での○○時間研修必須」 を求められるケースがまれにあります。 そして何よりも、初回提出するNCLEX受験申請書類がとても重要です。 2回目以降となると、提出すべき書類が増えていく傾向にあります。

初回のNCLEX受験申請書類での表記ミスや情報が抜けているなどは、NCLEX受験許可有無に大きく左右するので、慎重に進めていくこと。また看護学校の単位数、時間数、学科、そして提出が義務付けられている書類は州によって異なります。 ほとんどの州で 「英語力」 を判断する書類提出があり、それが不要とされるカリフォルニア州は、日本人看護留学生には受験しやすいと言われているのですが… 実は、SSN (ソーシャルセキュリティーナンバー) がなければ受験資格すらないのがカリフォルニア州です。

NCLEX-RN試験においても、アメリカでの臨床経験がない外国人看護師たちには難しい傾向にあります。実はアメリカ国籍者でも合格率は80%とかなり厳しいのです。 また前述のSSNですが、NCLEX-RN合格後も、SSNはとても重要で、看護師免許更新の際、SSNを持たない看護師達は更新することが出来ない州もあります。 さらにアメリカで就職希望となれば、SSN保持は最低条件。 そこで弊社では短期間のインターン制度がある看護学校への進学を勧めています。 NCLEXに合格している外国人看護師のなかでも、勤勉な日本人看護師の需要はあるのですが、実際には就労できるステータスを持っているかどうかも鍵となっています。

America Kango 看護留学サービス内容

  • SSNを取得できる。

  • OPT取得後、1年間は合法的に働ける。

  • アメリカで実習経験できる。

  • 短期間で受講が終了できる。

  • 費用をなるべくかけずに卒業できる。

  • ビザ査定が通る。

  • 提携看護学校がある (WAITINGなし)。

  • NCLEX 受験申請代行。

英語に不安のある方も、ぜひ一度ご相談ください。

NCLEX書類審査とRN取得後の現状

2018年11月3日更新 2016年12月14日掲載

NCLEX (National Council Licensure Examination)とは、日本でいえば看護師国家試験にあたります。つまりアメリカで正看護師になるためには、このNCLEXに合格する必要があります。たとえ日本で正看護師資格を取得していても、アメリカではNCLEX書類審査を受けて合格しなければなりません。またアメリカの看護師資格は、各州ごとに受験書類審査基準が異なります。しかしほとんどの州で、各州毎の英語試験合格やTOEFL、IELTS スコア、ソーシャル・セキュリティー・ナンバーの提示義務があることは、昔も今も変わりません。

2009年7月頃から、NCLEXの書類申請した人、またはこれから申請を検討している人などから、申請書類や関連事項に関して、さまざまな質問や相談を受けることがとても増えています。これは米国各州の申請提出や審査基準が異なる為です。

以下は、実際に私がご相談を受けた一例です。

「カリフォルニア州で書類申請予定ですが、各教科の時間数を記入していますが、当てはまらない教科名と時間数をどのように書いてよいかわかりません。みなさんどうしてますか?」

「ニューヨーク州でCGFNS(Commission on Graduates of Foreign Nursing Schools)を提出して1年半が経過しますが、いっこうに書類審査がされている気がしません。こんなに時間がかかるのは普通でしょうか?審査されているのでしょうか?」

「以前、カリフォルニア州の書類作成をしていただき、NCLEXにも合格しました。しかし来年テキサス州に引っ越すことになりました。どうしたらライセンスを移行できますか?」

「ニューヨーク州は、ソーシャル・セキュリティー・ナンバーなしで受験資格を得れるというのは本当ですか?」

さまざまな相談を受けるたびに感じることは、NCLEX受験に際し、きちんと必要な準備や情報収集をされているか、ということです。

ここでもう一度、明記しておきたいのですが、アメリカ国内で准看護師や正看護師になるための看護学校を卒業していない海外正看護師の場合、NC LEX受験書類審査には、2009年から2015年までは通常2年間ほどの時間を要しておりました。2016年からは弊社内で書類作成代行した方は早い場合で4ヶ月で許可証がおりております。そもそも、海外の正看護師は、書類審査が通っても受験資格を得られるだけです。もちろん重要なのは、書類審査に通るため(合格するため)の書類作成とその基準を満たすことです。そして合格したからといって安心はできません。看護留学生は、アメリカ国内で合法的に就労許可証を得られるまでは、たとえアメリカ看護師のライセンスを取得しても働けないのです。

つまり

  • NCLEXの受験許可証をもらうこと

  • NCLEX試験に合格すること

  • アメリカ看護師として働くこと

は異なるということです。

この3つを分けて考えることができなければ、当然NCLEX受験に対する準備はできません。しかし言い換えれば、これらをきちんと知っていれば、資格取得にどんな書類が必要か、資格取得だけでもどのくらいの時間がかかるか、また他州で看護師になろうと思ったときに、何をすればよいかおのずと分かってくると思います。

あなたは”即戦力”になれますか?正規看護師になった後の現状

アメリカ看護師資格を取得しても、日本に帰国している人達はたくさんいます。また労働許可証を持っていても、英語力や実務経験、コミュニケーション力不足で看護師として働けずにいる人も多いのです。アメリカで専門職として働くということは、日本以上に語学やコミュニュケーション、スキルの面でかなり努力が必要です。

私は、日頃から、さまざまな病院や医療現場、そして医療派遣会社の担当の人と面談し、日本人看護師を紹介していますが、いつでも雇用者側が求めるのは「即戦力!」です。例えば、アメリカ国内の病院で採用になると、長くて3日間ほどの研修があります。この3日間というのは稀な方で、ほとんどの場合、1日目の午前8時~午後3時で研修は終了し、翌日から現場に出るとパターンが多いです。同僚はもちろんいますが、看護師はどこの部署でも、同僚から学ぶ内容といえば「どこに何があるか?」「どこのオフィスに、いつこの書類を提出するか?」「締め切りはいつまでなのか?」といった程度で、患者のこともカルテのことも、全て一回教えてもらえるのが普通です。あえて新人正看護師が一番お世話になる方と言えば、正直、同じフロアで働く准看護師やアシスタント看護師、介護士の人達です。

人種のるつぼと言われるアメリカですが、医療現場では、長く働いているベテラン准看護師やアシスタントから「あなた(英語は)大丈夫?」と、容赦なく言われることがよくあります。医療英語・用語をきちんとものにせず、NCLEX試験に合格だけした海外の看護師が仕事に就けないのは、労働資格に限らず、このような看護師としての基本的な用語を英語で理解できないということが多々あるというのが現状なのです。またアメリカの医療機関では、電子カルテを使用しているため、英語で「統計学」を学ぶことはとても重要です。そのため、看護学校受講でも「統計学/数学」は単位として必須教科です。

“即戦力”看護師を目指して「医療用語」を学ぼう

ちなみに、NCLEX書類審査の手続きは、個人で申請することが可能です。しかし、現実には、書類提出不足や書類記述の誤り、または看護卒業校の書類不備でアメリカでの正看護師受験資格を失うことも多く、非常にもったいないと思います。そんな思いを抱えていた私が、アメリカで看護師として働きたい日本人のサポートとして2年前に始めたのが「NCLEX書類申請代行サポート」と「医療用語/英語クラス」です。NCLEX書類代行サポートは、弊社が提携する書類作成会社が、年間にサポートする人数(正看護師資格を持つ方のみ)を対象に、アメリカ内で丁寧に対応していきます。また医療用語/英語クラスは、アメリカのベテラン看護師が担当し、特に重要なベーシック・レベルからNCLEX受験までに最低限知っておくべきことまでを中心に、少人数で学んでいくクラスです。これらのクラスからは毎年NCLEX合格者を出しており、そのため予約待ち(Waiting List) になってしまうほどの人気です。

いよいよ2020年には東京オリンピックが開催されます。4年後に控えたこの一大イベントに先駆け、日米の看護師資格を取得し、医療英語翻訳者としてではなく、英語の分かる、そして話せる看護師を目指して、日本国内を盛り上げていってほしいと強く願っています。

~NCLEX-RN合格した方への朗報~
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